TOP > オートレース > 天野記者の『オートレースNOW』Vol.10

オートレース

一覧へ戻る

オートレース

2018/03/14

Yasuhiko Amano

天野記者の『オートレースNOW』Vol.10

天野記者の『オートレースNOW』Vol.10

2018年初の特別G1となるプレミアムカップは3月21日~25日、山陽オートレース場で行われ、2年連続MVPの鈴木圭一郎(浜松32期)がシリーズリーダーを務める。日刊スポーツが命名した“記録ハンター”や“オートの申し子”の異名通り、鈴木は規格外の選手だ。2017年はSG4大会連続優勝の快挙を達成したが、結果以上に毎日の取り組みを重要視する姿勢を忘れない。モットーは「目の前のレースに1走、1走、全力で取り組むだけ」である。
現在のエンジンには満足していない。優勝戦は2月20日の飯塚一般が4着、2月12日の浜松G1が6着だった。
「予選からずっと良くない。何が悪いのかシッカリ考えて対応したい」
どうすればトップレベルのエンジンが作れるのか?整備には正解がないことは分かっている。
「負けがあるから成長できるし、壁があるから面白い」と、実感を込める。

より上を目指すために、部品には出費を惜しまない。クランクは15万円、ケースは30万円、ヘッドはカムなどを含むと30万円。
「例えば、ヘッドは当たり外れがあるし、相性もある」
合わない、良くないと、感じた時にはさらにパーツ交換に着手する。
「クランクはいいのが見つかるまで、3、4個は換えるつもり」
2017年に投資した部品代は約2,000万円にもなった。1本=8,000円のタイヤは1ヶ月に12〜14本、年間では楽に100万円を超える。
2017年の賞金獲得額は8,576万円で1位。2月26日のJKA表彰式では賞金の使い途については「ほとんどを車に使いたくなる」と、語っていた。さらに「毎年、毎年、オートレースが好きになっている」とも。賞金ランク1位の生き様は仕事=オートレース、趣味=オートレース、道楽=オートレースなのである。
2018年はすでにSG全日本選抜を優勝している。島田信廣(船橋11期・引退・故人)、片平巧(船橋19期・引退・故人)に続く史上3人目の3年連続MVPに向け、一気に加速する。

12

ページの先頭へ

メニューを開く