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2018/06/02

Yasuhiko Amano

天野記者の『オートレースNOW』Vol.14

天野記者の『オートレースNOW』Vol.14

消音マフラーを着用してのグレード戦、G2川口記念(5月23〜27日)で優勝したのは、SGウィナーとなった佐藤貴也(浜松29期)だった。「ベットオンミー」の決め文句で知られる男は鮮やかな追い込みでVをもぎ取った。8周1角で阿部剛士(川口27期)を捌き、2018年はオールスターに続くグレード戦V。この大会は2015年に続き2回目の制覇となった。
消音マフラーは2015年9月に川口で導入された。上手な対応は好走に不可欠。佐藤貴也は見事な調整を見せた。
「後半に良くなるので、8周回はいいと思った」と、8周回仕様にマシンをキッチリ仕上げて、結果を残したことに満面の笑み。
導入直後は試行錯誤を繰り返していたけれども、今はもう方向性を掴んでいる。
「何とか前に付いていった。道中の手応えが良く、届くと思った」
そのようにVレースを振り返っていた。

しぶとい追い上げで2着に入ったグランドスラマーの中村雅人(川口28期)は2017年6~8月の約2ヶ月間、ケガで戦列を離れていた。よって消音マフラーは2年ぶりだった。
「どう調整したか?全く覚えていない」
前検日には不安も口にしていたが、シッカリと対応できたようだ。初日、追い込んでの2着には安堵(あんど)の表情を浮かべていた。
今開催、ランク1位の鈴木圭一郎(浜松32期)の斡旋はなく、2位の青山周平(伊勢崎31期)は消音マフラーに苦しめられた。3日目9Rは5着止まり。序盤は最後方の厳しい展開になった。ロッカーでは「う~ん……」と、表情を曇らせるシーンが多かった。

連覇を狙った永井大介(川口25期)は優出こそ逃したが、消音マフラーへの調整方法は心得ている。導入直後は仕上げに苦労したものの、基本的に「消音はエンジンが良ければ大丈夫」という考え。
佐藤貴也、中村雅人、永井大介ら以外も、とにかくシリーズを通じて、ロッカーでは選手たちの様々な見解が飛び交っていたものだ。

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