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2018/09/19

Yasuhiko Amano

天野記者の『オートレースNOW』Vol.18

天野記者の『オートレースNOW』Vol.18

オートレースに、ギャンブルに『絶対』はない。そんなフレーズを再認識する結末が待ち受けていた。2018年9月13日~17日に飯塚オートレース場で行われた特別G1プレミアムカップは木村武之(浜松26期)が制した。ダントツで人気の鈴木圭一郎(浜松32期)を破っての優勝、3連単1−4−2は20,130円の高配当となった。

木村武之は見事にスタート速攻を決めて、完全優勝を果たした。枠番抽選では鈴木圭一郎が選択順1番で2枠を選択したのに対して1枠をゲットした。
「1枠か3枠か迷ったが、優勝するには1枠しかない」
スタートを失敗すると、惨敗もあるポジションだ。気合の発進、内から突っ張って鈴木圭一郎を抑え込んで勝利を掴んだ。
もちろん、マシンの状態はトップレベルだった。
「車は8周回をよく持ってくれた」
何度も鈴木圭一郎の強襲を受けたが、巧みなハンドル捌きで封じた。飯塚では初優勝で、史上5人目のG1全場制覇を達成。G1は2016年12月の山陽スピード王以来、1年9ヶ月ぶり通算15回目となった。
「全場で優勝できたのは、本当に嬉しい」と、満面の笑みで打ち明けた。

4戦4勝で優勝戦に勝ち進んだ。準決勝までは後半に失速する傾向があったが、最後の整備でクリアした。
「序盤の車はいいが、まだ垂れる」と、分析していたが、それをシッカリ乗り越えた。対照的に同じく完全優勝を狙った鈴木圭一郎は準決後の調整が裏目に出た。
「手前が粗いのでメタルを交換する」
そのように語って挑んだファイナルで結果を残せなかった。

最強レーサーの鈴木圭一郎が車券から外れることは考えられなかった。12連続優出を果たし、3場所連続の完全Vは目前。準決勝では3秒365と、驚異の一番時計をマークしていた。初日後にシリンダー、リングを交換。2日目後にロッド、メタル、3日目後にリングを換えた。確実に機力を上げていたが、オーラスの仕上げがマイナスになるとは……ほんの数ミリの狂いが結果を変えた。

4期連続でランク1位の鈴木圭一郎が主役であったのは間違いないが、脇役が活躍してこそ面白い。プレミアムカップで2着に入った永井大介(川口25期)もその1人だ。
「(プレミアムカップ)がSGにならないかな」
大会最多の8回優勝の実績を持ち、自信をのぞかせて挑んだ。
「試走は出たが、先がなくなった。扱った電気を戻して、逆にやる」
準決勝後に行った調整を好結果に結び付けた。百戦錬磨のベテランがこれからもレースを盛り上げる。

2018年のSGは優勝者が全て違う。全日本選抜は鈴木圭一郎、オールスターは佐藤貴也(浜松29期)、グランプリは青山周平(伊勢崎31期)が制した。注目のMVP争いは、残るSG3レースの結果が左右する。全日本選抜(10月4日~8日・浜松)、日本選手権(10月31日~11月4日・川口)、SS王座決定戦(12月27日~31日・川口)。
プレミアムカップ優勝戦の車券では、鈴木圭一郎の頭で勝負して完敗に終わった。年末までに必ず取り返したい。当てないと2019年の正月を笑顔で迎えられない。

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