TOP > オートレース > 天野記者の『オートレースNOW』Vol.23

オートレース

一覧へ戻る

オートレース

2018/12/20

Yasuhiko Amano

天野記者の『オートレースNOW』Vol.23

天野記者の『オートレースNOW』Vol.23

最強レーサー鈴木圭一郎(浜松32期)が、平成最後の大一番でも主役を務める!
2018年のオートレースを締めくくる大晦日決戦、第33回スーパースター王座決定戦(12月27日~31日/川口オートレース場)に向けて、最高の弾みをつけた。直前のG1となる山陽オートレース場で行われたスピード王決定戦(12月12日~16日)を完全優勝。ライバルたちとは一枚も二枚も違う強さで大会連覇を飾った。

4期連続ランク1位がエンジンを全開させた。16日の優勝戦ではスタート7番手から確実な捌きで前団に迫る。5周4角では3番手。先行する2車を内から交わして力強く先頭を奪った。
マシンの手応えは十分、整備日(前検日の前日)に交換したフレームがバッチリ合った。
「換えたフレームで車は良くなった。試走では跳ねがあったが、タイムは出ていたし、レースはグリップした」
そう笑顔で振り返った。
優れた整備力に、華麗なハンドル捌きは“鬼に金棒”だ。
「8周回なので、落ち着いて乗った。完全優勝は本当にうれしい」。
優勝を自己分析する言葉には早くも王者の貫禄が漂う。

2018年も“圭一郎イヤー”になった。勝ち獲ったタイトルはSGが全日本選抜2回、G1がスピード王決定戦、G2がウィナーズカップと稲妻賞。なぜかこれまで勝ってなかったG2も手中に収めた。
安定度は群を抜いている。当コラムで以前にも書いたが、2018年の2連対率は80%を優に超え、3連対率は95%に近く、共に驚異的な数字だ。10月のSG全日本選抜では、完全優勝で同大会3連覇、13連勝も達成した。
それでも、現状に満足していないのが、この男の凄いところ。川口オートレース場でのSG日本選手権では優勝戦進出を果たすことできなかった。
「日本選手権では優勝戦に乗れず、最終日には落車事故を起こしてしまった。ファンの方には申し訳ありません」と、心境を吐露する。裏を返せば、あくなき向上心が強さを生んでいるとも言える。

この若き帝王に待ったをかける選手はいないのか?
注目レーサーには金子大輔(浜松29期)を取り上げる。11月26日に優勝戦が行われた飯塚オートレース場のG1開設62周年記念レースとなったチャリ・ロト杯を制覇。巧みな捌きで追い込み、同大会初Vを成し遂げた。G1優勝は2015年10月、秋のスピード王(浜松)以来、3年1ヶ月ぶりで通算4回目。鈴木圭一郎を2着に退けての優勝は価値がある。
「スタートで圭一郎より先に行けたのが良かった」と、勝因を語る。

SGを2回制して、全国ランク1位に2度輝いた実績を持つ屈指の実力者がビッグレースではリズムに乗り切れずにいた。顕著であったのは2017年のスーパースター王座決定戦。トライアルを勝ち抜き、最終日のSS王座決定戦にコマを進めながら、車体故障によりまさかの欠車となった。キャブレター関連の不備が判明、決定戦で車体故障による欠車は初めてだった。
「今年のSS王座では昨年の分も頑張りたい」
並々ならぬ闘志をかき立てている。
前述の優勝した飯塚G1は正選手追加での出場だった。間中大輔(川口28期)の私病欠場により直前に追加が決定、リズムは右肩上がりだ。前回SGの日本選手権では準決6着でファイナリストの座は逃したものの「その時より底上げができている」と、マシンの状態を評価する。

出場選手は大晦日決戦に向け、一斉にヒートアップしている。2018年のSGウィナーとして佐藤貴也(浜松29期)、青山周平(伊勢崎31期)らも黙ってはいない。SS王座で優勝4回の実績があり、5年ぶりに出場する池田政和(川口23期)も存在をアピールしたい。念願の初出場を決めた加賀谷建明(川口27期)のレースぶりも見ものだ。

次回の当コラムではレース結果を詳報するのはもちろん、記者の収支もお伝えしたいと思う。年末はSS王座決定戦を筆頭に、各競技のビッグレースが続々と、行われる。記者にとって、まずは資金繰りが先決か。

無料メルマガ登録

ページの先頭へ

メニューを開く