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2019/10/15

P-Navi編集部

川口SG(最終日)レポート

川口SG(最終日)レポート

2019年10月15日
川口(最終日)SG 第33回全日本選抜オートレース

【12R=SG全日本選抜オートレース優勝戦出場メンバー】
0mオープン 5,100m
1/高橋貢(伊勢崎22期)ウルフM/試走3.33
2/田村治郎(伊勢崎30期)イマサラJ/試走3.33
3/鐘ヶ江将平(飯塚31期)ジェイドA/試走3.37
4/鈴木圭一郎(浜松32期)カルマS5K/試走3.30
5/佐藤貴也(浜松29期)スケートラブ/試走3.32
6/吉原恭佑(伊勢崎32期)バーシア/試走3.35
7/有吉辰也(飯塚25期)キックアス/試走3.34
8/新村嘉之(飯塚27期)ソウダイモウコ/試走3.39

今節は台風19号の影響で3日目以降が順延となり、さらに走路コンディションが良、斑、湿と様々に変化したことで参加選手はその対応力も問われたシリーズとなった。
4日目の準決勝戦4レースも湿走路で争われ、『雨巧者』が大活躍。
田村治郎(伊勢崎30期)が4年ぶり2度目のSG優出を決めると、鐘ヶ江将平(飯塚31期)、新村嘉之(飯塚27期)の両者はSG初優出を射止めた。
そんな波乱含みのシリーズの中でも泰然自若とマシンに向き合ってきたのが鈴木圭一郎(浜松32期)だった。
全日本選抜は3大会連続優勝中で、今節は前人未到の“4連覇”が懸かっていた。
「(連覇の数字は)気にしません」と、本人は意に介さないが、ファンの期待はシリーズを追う毎に高まっていった。
最終日・優勝戦は天候が回復して、良走路での決戦。
試走で4・鈴木圭一郎が3.30の一番時計を叩き出したことで“圭一郎オッズ”が表示板に煌々(こうこう)と、映し出された。

12レース、優勝戦。
スタートで飛び出したのは4・鈴木だった。
「今までで一番よく切れたかもしれない」と、振り返るほど超抜の切れ味を見せて、早々と先頭へ躍り出ることに成功。

最初のコーナーでは7・有吉辰也が落車するアクシデントが発生(有吉は落妨)。
接触した6・吉原は大きく後退してしまう。
スタート決めた4・鈴木が快調ペースで飛ばして、逃げ態勢を築いていく。

2番手は1・高橋貢が上がり、2周回目に5・佐藤が3場手に浮上と、人気の面々が前団を形成。
4・鈴木に対して、ジワジワと、1・高橋が車間を詰めていくが、仕掛けるまでには至らず。
そのまま4・鈴木が10周回を逃げ切って、全日本選抜4連覇の偉業を達成した。
2着に1・高橋、3着に佐藤が入線し、人気サイドでの決着となった、

頂点を走り続ける鈴木だけが垣間見る、まさに達観の域だった。
相棒のカルマS5Kは抜群の仕上がり。
SGの優勝戦だと思えないほど緊張を全くせず、スタートでも他の選手の動向が気にならないほど集中し切っていた、自信があった。
後半戦に入ってからG1秋のスピード王決定戦、そして特別G1プレミアムカップを制覇。
そして、今回、通算8度目となるSG優勝で完全復調を大いににアピールした。
だが、鈴木が求めるものは単なる『復調』だけではない。
越えるもの、越えなくてはならないものは連戦連勝をしていた頃の自分。
10月31日からはSG日本選手権オートレースが開幕する。
輝きを取り戻した“ナンバー1”が走り抜けた後には、また、きっと新たな記録が刻み込まれることだろう。

優勝/鈴木圭一郎(浜松32期)
とても嬉しいです!
スタートは今までで一番くらいの切れでしたね。
スタートから思い切って行けたのが良かったと思います。
もう周りの選手が見えないくらい、今日は集中できていました。
(試走から)手応えも凄くありましたし、(エンジンは良い)音も出ていたので、自信を持っていけました。
タイヤも最後までグリップしてくれて良かったです。
10周回は長かったです(苦笑)。
後半は後ろから音も聞こえてきたので、迫ってきたの?と、思っていました。
最後はイッパイ、イッパイでしたね。
今回はこんなに緊張しなくて良いのか、自分の中で逆に不安になるくらい(笑)。
ここから徐々にですけど、良い時に戻っていければ良いなと、思っています。
目標は常に「良い音を出したい」。
そして、良い時の自分に戻ること。
戻るだけではダメだと思っているし、それ以上が目標です。
ちょっと前までは凄く成績も悪くて、落車など多くのお客様にご迷惑をお掛けしました。
今年まだSGが2回あるので、恩返しできるように頑張ります。
応援よろしくお願いします。

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