TOP > コラム > 『森泉宏一の実況天国』Vol.21

コラム

一覧へ戻る

コラム

2019/11/08

Koichi Moriizumi

『森泉宏一の実況天国』Vol.21

『森泉宏一の実況天国』Vol.21

さて、不定期掲載となっている私の『公営競技実況アナウンサーへの道』ですけれども。
(前回までのあらすじはこちら)
前回は……研修の身ではありますが。
多摩川でボートレース実況デビューを果たし、その後は江戸川でのデビューに向け、日々本番と練習の繰り返し。
そこまでお伝えしました。

江戸川デビューが近づくにつれ、周囲からこんな声を聞くようになりました。
「あそこの水面は特殊だからね」
「江戸川だけは違う競技のように感じる」
「(江戸川は)色々な意味で疲れる」
確かに、そうなのです。
江戸川ボートは本物の川でレースを行います。
全国で唯一、河川を使用したレース場。
この時点で他のレース場とは明らかに違います。
河川ということは潮の流れがあり、そこに風が吹けば“うねり”も発生。
流れがあるため、スタートのタイミングを掴むのも一苦労なのです。

某動画サイトで当時、人気を集めていた『ウィークリーフライングハイライト』でも江戸川は常に上位にランキング。
もちろん、年間のフライング本数は全24場でナンバーワン!(苦笑)
有名な某ボートレース漫画でも主人公が江戸川で苦労する様子が描かれています。

「そうは言っても同じ競技だし、実況する側には問題ないだろう」
そんなに心配することもなく、6月の再開を待っていました。

時は経ち、3月には研修が終わり、新年度から正式に実況デビュー!
(*ここでようやくギャラが出るように)
そして、6月に満を持して江戸川へ。

よく勘違いされますが、“江戸川”ではなく“中川”という川でレースが行われています。
江戸川区にあるので江戸川ボートなのです。

まず驚いたこと、それは6階にある審判室までエレベーターがない!!
「今後、年間180日……毎回、この階段を昇り降りしないといけないのか。。。」
「って、なぜ休催中に工事をしてくれなかったのだろうか!???」
と、まだレースも始まっていないのに洗礼を受けた次第です(苦笑)。

123

ページの先頭へ

メニューを開く