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2020/04/07

Koichi Moriizumi

『森泉宏一の実況天国』Vol.30

『森泉宏一の実況天国』Vol.30

最後は『しゃっくり止まらない事件』になります。
2011年11月、ボートレース江戸川で行われた施設改善記念レース『G1ダイヤモンドカップ』。
あるレースの発売中。
資料への書き込みなど実況の準備をしていると、しゃっくりが出始めました。
「おや?しゃっくりか。そう言えば実況している日、しゃっくりが出るのは初めてかも」
そのうち収まるだろうと思っていましたが、一向に止まる気配なし。
やがて、レースの締め切り時刻を迎えました。
「あれ、これはちょっとマズイぞ。これって、喋りだしたら止まるのかな?」
気付けば、レース開始。
全艇がピットアウトし待機水面へ。
「うーん、しょうがない!とりあえず始めよう!」
「G1ダイヤモンドカップ〇日目。水面上は〇レースのメンバーが登場です」
恐る、恐る喋り出しましたが、いつも通りの実況。
「よし、これなら大丈夫そうだ」
ピットアウトからスタートまで残り1分40秒程。
淡々と、選手紹介などをこなしていく。
「〇号艇○○……ヒック!!」
安心した瞬間に出てしまいました。
1回、出てしまうと、もうダメです。
「5コースには5号艇……ヒック!!」
「6号艇○○、先月、平和島で今年3回目の優勝をかざ……ヒック!!」
ボートレースはスタートまで残り10秒くらいまでは比較的静かな状況で実況しています。
従って私のしゃっくりの音がものすごく響く(笑)。
レースが終わった瞬間、すぐに『しゃっくりの止め方』を検索!
審判室のみなさん。
そして、審判室の隣にある番組室(レースの枠番やメンバー構成を決める部屋)のお姉様方からも様々なアドバイスが。
「息を止めると良いわよ」
「深呼吸をするんじゃないの?」
「ほら、お水を飲みなさい」
他にも急に物陰から出てきて驚かしていただくなど……。
優しいお姉様方のご協力で、これら全ての対策をレースとレースの合間に試しましたけれども。
この日に限って、なぜかすぐには収まりません。
次のレースもしゃっくり連発……。
大時計の針がゼロになり、スタートラインを通過すれば不思議なことに止まるのですが。
待機行動中や展示航走など『間が空く』時にしゃっくりが出てしまうのです。
結局、しゃっくりが完全に止まるまでに3レース程、結構な時間を要しました……。
途中から横に座る審判長も笑っていましたからね(苦笑)。
実況席のある審判室だけでなく、CS放送やネット中継、ボートピアやレース場内など。
モーター音の静かな状況の中、私のしゃっくりだけが鳴り響くのです。
変な形で自分だけが注目される、これはもう軽い拷問(ごうもん)です。
当時はだいぶ実況能力も向上し、個人的にも手応えを感じていた時期にこの失態。
しかもG1レースは全国発売なので、多くの方の耳に私のしゃっくりが……。
思い出すと、今でも恥ずかしい!!消したい過去です。
当時は某動画サイトなどにこのしゃっくり実況がよく投稿されていました。
現在も私は動画を見つける度、削除依頼を出しています(笑)。

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