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2017/12/22

Yasuhiko Amano

天野記者の『オートレースNOW』Vol.4

天野記者の『オートレースNOW』Vol.4

年末は公私共に、本当に忙しい。2017年は21日=納骨(父が他界)、24日=有馬記念とボートレースグランプリ、28日=ホープフルS、29日=東京大賞典、30日=KEIRINグランプリ、31日=クイーンズクライマックス、27日~31日=SG第32回スーパースター王座決定戦。というスケジュールなので、金がいくらあっても足りない。

1980年に日刊スポーツに入社以来、12月31日は休んだことがない。
1993年~2002年に芸能・社会・レースのデスクの時は紅白歌合戦を毎年、会社で見ていた。新聞社では年末年始・GW・お盆の時が稼ぎ時になるので、なかなか休みは取れない。同時に公営競技も真っ盛り、今年もそんな年末がやってきた。

現在、担当はオートレースなので、当然、スーパースター王座決定戦に最も力が入る。
トライアル戦は27日にスタート、今年の図式は『鈴木圭一郎(浜松32期=22歳)VSその他』になることに間違いない。圧倒的な強さを誇るランク1位に対し、他の選手がどう挑むのか?そこが焦点となる。
ストップ圭一郎の最有力候補は旬な男・永井大介(川口25期=40歳)だ。今年の優勝回数は10回。昨年の3回から3倍以上の急増となった。鈴木圭一郎の7回を大きく上回る数字。「いいリズムを年末まで持続したい」と、気合が入る。特に地元・川口での好成績は特筆すべきもの。また、現在は19節連続優出して8回の優勝を数える。そして、今年は出場節の全てでファイナリストになっている活躍に「自分でもビックリ」というコメントを残している。
グレード戦ではV争いに絡んだ。G1優勝はゴールデンレース、日刊スポーツキューポラ杯、プレミアムカップの3回。G2川口記念も制した。G1ゴールデンレースでは「今の圭一郎に勝ったのは自信になる」と、鈴木圭一郎と抜きつ抜かれつのバトルを演じて、最後はシッカリVをもぎ取った。
好調の大きな理由は2つ、まずはスタートが切れるようになったことだ。
「新型クラッチになって1年が経ち、違和感がなくなった」
もう1つは調整で、パーツ交換やセット変更などが次々に成功し、車はトップレベルになった。
「エンジンは元になるクランクを換えて悪くない」
そんな自己評価からも自信がうかがえる。

直近のG1、17日に優勝戦が行われたシルクカップの優勝者・早川清太郎(伊勢崎29期=35歳)に穴気配が漂う。今年、地元の伊勢崎で行われたG1の3回は完全制覇の快挙。
「試走は1号車で26だし、手応えは良かった。いい流れが出来たのでSSに活かしたい」尚、優勝戦で出した上がり3秒324は自己ベストだった。

シルクカップ優勝戦2着の青山周平(伊勢崎31期=33歳)は争覇圏内にいる。クラッチ調整が成功し、スタートに切れが出てきたのが強調材料だ。昨年のSS王座決定戦で落車負傷。リズムが悪かった今年だが、完全に本来の姿を取り戻している。エンジンの良し悪しがすぐに表情に出るタイプ。最近は童顔をほころばせるシーンが多くなった。
大晦日はもちろん、川口オート場へ行く。仕事は当然するが、それ以上に力を入れるのが車券勝負だ。笑って紅白歌合戦を見られるのか?それとも……。
一連の年末勝負の行方は次回、新しい年を迎えてからのSG全日本選抜(2018年1月6~10日/飯塚オートレース場)の前にご報告したいと思います。
それでは、笑顔で楽しい年末年始になりますように!

Text & Photo/Yasuhiko Amano

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