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2018/06/23

Yuji Yamada

“帝王”山田裕仁の競輪哲学 Vol.26

“帝王”山田裕仁の競輪哲学 Vol.26

今開催も終わってみれば、またしても売り上げ目標には遠く及ばず前年比5%程減。高松宮記念杯競輪史上で売り上げワーストとなってしまいましたが、懸命に練習を積み重ねて優勝した三谷選手は早くも賞金1億円を突破しました。まだまだ後半戦にも高額賞金のビッグレースが残っています。是非とも3億円プレーヤーを目指して、競輪界に明るい話題を提供してくれることを願っています。また、他地区の選手たちは近畿勢の勢いを止めるべく努力をして、ファンが心からワクワクするレースを提供していただきたいものです。

決勝戦翌日、私はスポーツニッポンの大阪本社に用事があったため、大阪市内のホテルに宿泊していました。そして、私の50才の誕生日は朝からの大地震で目を覚ますことになったのです。携帯電話は地震警報で、目覚ましアラーム以上の音量で鳴り響き、ホテルのエレベーターは停まったまま。道路も多方面で通行止め、岐阜に帰宅するのも一苦労。本当に自然災害は恐ろしいと50代初日に痛感した次第。

近畿地方ではかつて阪神淡路大震災もありましたし、東北地方や熊本のように地震災害の復興は時間を要します。もちろん、その他の自然災害も脅威で人間にはそれを止める術はありませんが、これ以上の苦しみは必要ないと願いたいもの。世界に目を向けると米朝首脳会談という歴史的な日も迎えて、何となく世界が明るい方向へ進むのではないかという期待を持たせるニュースがあったように(実際はどうなることやら?)、日本全体も明るくなることを心の底から願う50代のスタートになりました。

【略歴】

山田 裕仁

山田 裕仁(やまだ・ゆうじ)

1968年6月18日生 岐阜県大垣市出身
1988年5月に向日町競輪場でプロデビュー
競輪学校の同期で東の横綱・神山雄一郎(栃木61期)、西の横綱・吉岡稔真(福岡65期・引退)らと輪界をリード
“帝王”のニックネームで一時代を築いた
2002、2003年の日本選手権競輪(ダービー)連覇などG1タイトルは6つ
KEIRINグランプリ連覇を含む史上最多タイ3度の優勝など通算優勝110回
通算獲得賞金は19億1,782万5,099円。
2002年に記録した年間最高賞金2億4,434万8,500円はいまだに破られていない
自転車競技でも2001年のワールドカップ第3戦(イタリア)で銀メダルを獲得するなどの実績を残した
2014年5月に引退して、現在は競輪評論家として活躍中
また、競走馬のオーナーとしても知られる

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