恋して競輪ハンター

『恋して競輪ハンター』木三原さくら＝15 Hunting

東京は梅雨も明けぬまま猛暑日が続いていますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか？サッカーワールドカップによる世間の盛り上がりは凄いですね！私もつい夜更かしをして試合を観ていますが、シュートの瞬間など思わず声が出てしまうくらい熱くなってしまいます。俗に言うにわかファンとはまさに自分のことだと思いながらも「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損！損！」ということで、にわかなりに楽しませてもらっています。ちなみに「行けーっ！」とか「頑張れーっ！」という声が出てしまうのはまだいいのですが、思わず「踏めっ！」と、言いかけた時は自分自身に呆れてしまいました。でも、サッカーを観ながら競輪用語で応援してしまうのはきっと私だけじゃないはず。その他にも大迫勇也選手を才迫（＊1）と読み間違えてしまったり、香川真司選手（＊2）のスポンサーはチャリ・ロトか？なんて冗談を飛ばした方は是非、ご一報下さい。お友達になれそうです（笑）。

（＊1）才迫勇馬（広島95期）と才迫開（広島101期）の兄弟選手、父・才迫実（広島55期）も元競輪選手
（＊2）香川雄介（香川76期）は2018年4月からチャリロトのスポンサー選手に

さて、余談はこの辺にしておきまして。先日の平塚競輪での開催で初めて3日間オール7車立てのレースを全レース（1日12R、合計36R）買いました。ミッドナイト競輪は7Rなので「足りないなぁ～！」とかもう「１Rくらいやりたいなぁ～！」と、思うこともありますが、12Rはさすがに飽きそうだなと思っていたのは前日までの正直な気持ちです。また、前日まで岸和田競輪で行われていたGⅠ高松宮杯記念競輪の余韻に浸っていたところもありました。でも、いざフタを開けてみると、オール7車立ては楽しい！！
確かにG1レース直後で、出走人数も2人少ないことから迫力面では物足りないところもあるかも知れません。だけど、何よりも展開予想が楽しい！細かく分かれても三分戦で、レース展開が全く想像できないということがありませんでした。はい、車券が獲れているかとは別問題ですが（笑）。
展開予想に飽きたり、分からずに疲れたりすることがないので、次のレースも考えたい、また、その次も！と、繰り返していたらアッという間の12R。普段のF2戦だとチャレンジレースが終わるまでに全く車券が当たってないと少し不安になるのですが、今回はチャレンジで外れてもA級戦も7車だ！そのように心に余裕が持てました。そして、想像していたよりも気持ちが盛り上がったことに初日は驚きました。

翌日、私はさらにオール7車立ての良さに気づきます。なぜなら、初日に展開を考えてレースを存分に観ることができた分、負けた選手のこともよく覚えていたからです。そうなると負け戦と言われる一般戦もいつも以上に楽しいものになりました。2日目が楽しければ、3日目はもっと楽しい。日に日に選手の個性を知って予想に活かせる喜び、ナイター開催で本場に足を運んでいたお客さんとも共有できて、金網越しに応援する楽しさ。この表現が正しいかは分かりませんが、捨てるところのない、まさに骨までおいしい36Rだったと思いました。
ふと冷静になるとチャレンジ戦に関してはいつもと変わらない訳ですよね。それをも特別なものに思わせてくれたのは個性豊かな斡旋メンバーのおかげだったと、今さらながら気づかされたりもしています。

競輪の楽しみ方の一つの展開予想。難問そうな超細切れ戦などを考えるのも面白いですが、気軽かつ気楽にオール7車で楽しむのもいかがでしょうか？次のオール7車立て12Rの開催は8月で、今から待ち遠しくて仕方がないです。
ただ、注意事項！？もあるのを忘れてはいけません。予想がしやすい分、当たっても配当が高くないこともしばしば。上手に賭けるか、穴を狙ってみるか、車券購入の巧さを磨かねばヤケドすることもあるのでご注意ください！全てが堅くないというのも勝負の面白いところで、ちょっと捻れば高配当というのも競輪ファンの心をくすぐりますよね！