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2018/12/27

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

『恋して競輪ハンター』木三原さくら=27 Hunting

みなさん、こんにちは!木三原さくらです。
2018年も残すところあとわずか。年末のKEIRINグランプリ2018もいよいよ目前に迫ってきました。今年の競輪界No.1を決めるレースを観る前に、今年、私が観た中でベストレースってどれだろう?と、思い返してみました。今年もチャレンジからG1まで、実にたくさんのレースを観てきました。数えたところその数はザッと、2,000レースを超えていたようです。それぞれのレースにドラマがあり、面白さ(面白くなさも含めて面白さです)や奥深さを感じてきました。しかし、残念ながら人間忘れていく生き物でして……いっぱいあったはずなのに、コレっ!と、ハッキリ決めることはできませんでした。ただ、その中で真っ先に頭の中に映像が浮かんだレースがありました。

あれは4月の松戸競輪場、私がレギュラー出演している番組の冠杯・第5回ニコ生チャリチャンカップの決勝戦のことでした。短期登録で来日していた外国人選手のジョセフ・トルーマン(イギリス)選手とマティエス・ブフリ(オランダ)選手の2人を相手に、郡司浩平(神奈川99期)選手が先行し、番手の和田健太郎(千葉87期)選手が優勝したのです。郡司選手が後ろを警戒しながら先行へ組み立てて行った時の姿はカッコイイの一言!そんなレース展開に松戸の熱いファンは大盛り上がり。3連単はブフリ選手から売れていたので、恐らく、多くのお客さんが車券を外したことだろうと思います。それでも、先行した郡司選手を讃え、優勝した和田選手に拍手を送り、レース後もしばらくのは間は覚めない興奮と熱気に、表彰式が終わるまで包まれていました。
競輪はライン戦、どんな強い選手でもラインの走りに負けることは珍しいことではありません。私にとってはそこがたまらなく面白いのですが、それは初めて競輪を観た人には難しいことかも知れません。だけど、何でもいいので理解への糸口を見つけると、下手な推理小説よりも面白くなって、夢中になっていくのだと思います。
現に5年前はギャンブル歴ゼロだった私ですけれども、今、こうして飽きることなく競輪を追い掛けることができる。そして、競輪の仕事に携わり続けたいと思えるのは、私は競輪ファンのみなさんから様々な角度から観る競輪の面白さへの糸口を教えていただいたからです。だからこそ少しずつでも競輪を覚えつつある私も(微力ではありますけれども)1人でも多くの競輪を知らない方々に、競輪の面白さ、魅力を自由な角度から伝えていけるよう、来年からもっと頑張ろうと思いました。

さぁ、2018年の競輪界も1年の大詰め。今年のグランプリはどんなレースになるのか?ライン戦、個の力や思惑、世界レベルの走りを余すところなく魅せて欲しいですね!そして、今年のグランプリレーサーの称号は誰のものになるのか?今から楽しみで、楽しみで仕方がありません。
競輪ファンのみなさんも2018年の残りの日々を元気に、楽しく駆け抜けていきましょう!

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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