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2020/07/03

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター 63 Hunting

ビッグレース以外は原則『地区内斡旋』が始まって1ヶ月。
7月からはG3・F1・F2で、7車立て、9レース制での開催がスタートしました。
同じ競輪と言えど、7車と9車ではレースの流れも大きく変わります。流れが変われば必然的に車券予想も変わるもの。世間はコロナ禍から日常を取り戻りつつある中、車券を買う競輪ファンにとってはこれまで通りにはなかなか戻れない、思案の日々が続きますね。しかし、相次ぐ開催中止に不安と寂しさを感じていたあの頃と比べたら、選手のみなさんが元気に走ってくれて、車券を買えるだけ幸せなことだと、前向きに現状を捉えていきたいものです。

なーんちゃって、偉そうなことを書きましたけれども。率直に言いますと、6月は久々に車券の調子が良かったのです!仕事が本格的に再開し、1ヶ月間、ほぼ毎日のように車券を買い漁っていましたが……回収率は90%を久々に超えました!えーっ、好調だと言いながらも100%を超えていないのか!というツッコミは飲み込んで下さい。それだけ、これまでがあまりにも絶不調でした。どうかお察し下さい……。
車券が当たれば心は前向きで、何でも楽しい訳です。

この好調は地区斡旋も影響しているのかな?と、思っています。なぜならば自分の車券的斡旋(つまり車券を買っている開催)と選手の斡旋が被りに、被っていました。月初の松戸で見掛けた選手、中旬の平塚に出場していた選手が月末の川崎ミッドナイトも走っている。「また、会ったね~」と、もはや知り合いのような感覚で、出走表の名前に声を掛けたくなる程。私が主戦場にしている南関東の競輪場で、斡旋が同じになる選手は当然のことながらこれまでもいましたが、この地区斡旋になってから、その比率がグッと、上がったたように感じます。そして、さらに言えば、近走を見ていなくても、特徴が何となく分かる選手も多くいました。地区斡旋になるより以前はA級戦も全国斡旋が当たり前。でも、どうしても見ている選手は東の選手が多くなります。東の競輪場の開催を見ているのだからレースの軸となる選手も、東の選手が多かったのだと思います。全国の選手を見ていながらも知識量は東の選手の方が圧倒的に多かったのだと、地区斡旋になったことで気付かされました。
G1レースを見ていると、走りを見たことがない選手はいません。この地区内斡旋はある意味でG1級、特徴を知らない選手がほぼいないということも好調の要因になったのかも知れません。逆に言えば、西の開催を買った時は「はじめまして」のオンパレード。私は特に中・四国が弱いのだと、自覚させられることに。しかし、それも悪くはありません。先入観に縛られることなく、車券を買い、選手を知っていく楽しさを久々に感じることができたからです。知らない選手が多くいた地区を重点的に購入していくことで、選手を覚える良い機会にもなりそうですね!

競輪は『記憶のギャンブル』だと、改めて感じます。知れば知る程に見えてくるものがある__。それが競輪にハマる一因でもありますが、裏を返すと、知り過ぎてしまい買えなくなることもしばしば。地区内斡旋になってから東の競輪場では、知っているからこその楽しみ方を。西の競輪場では、知らないからこそのワクワクを感じられた1ヶ月間でした。ただ、全国斡旋の時のような「東の選手が、西の開催で穴になる」という面白さはしばらくの間、お預けです。そこだけは少し残念ですが、変化を嘆いていても一銭にもなりません。どんな状況でも目の前のレースを目一杯に楽しむ気持ちを私は大切にしたいと、思っています。

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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