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2022/05/18

木三原さくら

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター 109 Hunting

4月からチャリ・ロトによる広島競輪場包括委託事業が始まり、最初の本場開催となるF2モーニング競輪『コイコイチャリロト杯』が5月14日から行われました。広島競輪のモーニング開催をチャリチャン@チャリロトで放送することとなり、私も3日間がっつり自腹勝負。広島だけにコイコイ(5と1の組み合わせ)が本命となる番組が組まれているので、たとえ選手に詳しくなくても、まずチェックするポイントが分かるのは、ありがたいところです。それによって、寝起きの動いていない頭でも、デイレース開始前のバタバタした時間の中でも、ささっと予想と購入ができるので、普段から広島モーニングにはお世話になっていました。

正直言って、当たる自信しかありませんでした。

しかし、いざ3日間、全レースを買ってみると、このコイコイモーニングが、なかなかのクセモノ。5と1でラインを組んでいるし、コイコイが本命ってことは、この二人が強いんでしょう、と思ってワンツーを厚めに買ったら、連携が崩れ、逆手にとって穴を狙ってみたら本命のコイで決まる。あまりにコイコイ言いながら、コイコイに惑わされるので、2日目にはネット放送のコメント欄には、GLAYのグロリアスの歌詞が流れる始末でした。

競輪はじめたばかりの頃、ヨーロッパ(4・6・8番車)について教えてもらいました。その3人は9人の中では点数が低い=着に絡むのは難しいと考え、例えば3連単の3着にヨーロッパのどれかとヨーロッパ以外の車番で悩んだ時は「ヨーロッパだからなあ」と思って、そちらを切ることが私は多かったです。近年で言えば、ミッドナイトの点数順の車番もそうです。誰が強くて、誰が弱いのか、パッと見て分かりやすい分、その先入観に引っ張られてしまう。「競輪あるある」ですよね。ヨーロッパでもチャンスがあれば勝つことは十分あり、ミッドナイトで7番車が勝ち、1番車が飛ぶことはザラにあること。詳しくなっていくと、その先入観にとらわれず、自分の知識と思考を信じられるかどうか。簡単にしてくれているはずのものが、余計に予想を難しくさせている__。そんな風に思うことがあります。

信じては裏切られ、疑っては素直になれよと言われる。ひねりを加えて、はさんでみたり、アレコレと試行錯誤しながら向き合った今節の広島全21レース。結果を見てみると、初日は7レース中、4レースがコイ(5-1、1-5ともに2回ずつ)が決まり、2日目は2レース、最終日は3レースでコイが決まっています。今回のコイの勝率は約30%。多いとみるか、少ないとみるか。まだまだ研究しがいがありそうです。

毎日、朝から晩までいろいろな競輪場でレースが行われている中で、一つの競輪場をじっくり見て、極めるというのは大事なことと、昔、業界の先輩から教えてもらいました。広島モーニングの放送は、これからも続く予定です。今年は広島競輪を極めて、目指したいです、コイコイマスター!

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【恋して競輪ハンター・過去コラム】
108Hunting「策士・小川真太郎」
107Hunting「競輪に恋して」
106Hunting「レースと重なる人生模様」
105Hunting「負けてる時の打開策」
104Hunting「繋がっていく玉野競輪」
103Hunting「おかえりワッキー」
102Hunting「面倒な客」
101Hunting「研究と進化を続ける競輪選手」
100Hunting「グランプリを振り返って」
99Hunting「残そうと 思う気持ちが 交わされる」

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。
好きな選手のタイプは徹底先行!
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。

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