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2017/10/22

Norikazu Iwai

G1競輪祭6日制・ガールズ開催

G1競輪祭6日制・ガールズ開催

G1競輪祭が来年度から6日制、加えてナイター開催。さらにガールズの大会も行われるとJKAが発表した。昼間開催よりもナイター開催が売れるのは周知の事実。しかしながら爆発的な差がある訳ではない。時間帯を変えただけで、果たしてどの程度の売り上げ増が見込めるのか?または見込んでいるのか?を知りたいものである。今年は川崎で2度、記念がナイター開催で行われた。結果、売り上げはどうだったか?決して良かったとは言えなかったはずだ。
新聞社に勤める知人の嘆きを思い出した。新聞社には締め切り時間というのがある。11月という時期は1年の内で締め切りが早くなっているかどうか、微妙な時期に当たるらしい。そこでナイター開催だと1番早い締め切り時間には間に合わないと、聞いたことがある。間に合わなければどうなるのか……出走表が載らない地域が出てくるらしいのだ。現代はネット社会ではあるが、活字を追う読者も少なくない。そんな人たちはどうしたらいいのだろうか?勝手にネットを見て下さいでは、優しくないだろう。

そして、ガールズケイリンの開催である。6日間の内、前半3日、後半3日に分けての開催になるようだ。ここでも以前、指摘したことだが、ガールズグランプリ出場の件が影響したようだ。ガールズグランプリの選考期間が1月~9月では不公平極まりなく、これが競輪祭の時にやれば、男子と同じになる計算らしい。まぁ、単純な考え方だろう。しかし、問題もあって、前後節に分けた時に誰を前節にして、誰を後節に斡旋するかだ。前半より後半に斡旋されたほうが、いいに決まっている。相手の賞金額を計算しながら走れる利点がある。尚、出場資格はまだ公表されていない。発表するならば全てが決まってから出せばいいものを、見切り発車感は否めない。石井貴子(千葉106期)のガールズグランプリでの扱いを表に出す方が先ではないだろうか。
それと競輪祭と一緒に開催する意図もわかりにくい。オールガールズでも開催すればいいだけであって、G1開催に合わせる必要はないだろう。G1に合わせるということは単体では自信がない、裏を返せばそう思われてもいた仕方ないことであろう。ガールズケイリンは商売になると、各施行者が思っていることだ。それだけに、わざわざ競輪祭と同時開催は腑に落ちないのである。

Text/Norikazu Iwai
Photo/Perfecta Navi・Joe Shimajiri

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