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2022/07/02

森泉宏一

『森泉宏一の実況天国』Vol.80

『森泉宏一の実況天国』Vol.80

物価高に電力ひっ迫。群馬県伊勢崎市では6月の時点で、気温40.2℃という猛暑日が報じられるなど、気持ちが滅入る今日この頃。

伊勢崎オート

「原油高だし、オートレースも周回短縮レースなんてどうだろう?」
などと思いつくあたり、暑さで頭がやられているのかもしれません(周回短縮は6車立ての時に、やってほしいですが……)。

企画レースといえば、先日川口オートレース場で開催された「KAWAGUCHI AUTORACE CLASSIC ファン感謝祭」。
初日からチーム戦が組まれ、金子和裕(川口19期)選手が率いる「チーム ねこさんず」が団体戦優勝。
開催中は1着選手のウィニングランや選手トークショー、チャリティーオークション、さらにCS放送での選手ゲスト出演など、連日盛り上がりを見せた開催となりました。

最終日は鈴木清(川口23期)選手の優勝で幕を閉じましたが、その優勝戦も見応えたっぷりのレース内容に!
佐藤摩弥(川口31期)選手の好スタートに、小林瑞季(川口32期)選手が外から展開を作ろうとするところを、内側の鈴木選手が応戦していきます。1周目からインを狙う鈴木選手を抑える佐藤選手。すると、外から小林選手が捲って2番手を狙う。そこを耐えた鈴木選手が、2周目バックでその2人を一気に捌いて先頭へ。その後も、小林選手が終始、鈴木選手の外につけて機を伺っていましたが、5周目バックでインへ入ろうとした小林選手の攻めを凌いだところで、勝負あり。
鈴木選手が見事、今年初優勝を飾りました。
優勝した鈴木選手は「ウィニングランは久々だったので、噛み締めながらゆっくり回りました」と、優勝した喜びを堪能。
また、鈴木選手は「今回は団体戦ということで、選手もロッカー内で普段と違った会話が飛び交っていたり、お互い励まし合いながら普段と違う仲の良い和やかな雰囲気ながらも、お互いライバル視していて、とても楽しい開催でした」とコメント。
やはり通常開催と違うこともあり、ロッカー内の様子も違っていたようですね。

そんな川口オートですが、近況は若手選手の躍進が目立っています。
今年に入り、小林瑞季選手や黒川京介(川口33期)選手が相次いで地元記念レースを制覇!

小林瑞季
小林瑞季選手

まず、小林選手は2月のG1開設記念グランプリレースで、自ら目標に掲げていた地元G1を制覇し、自身2度目のG1タイトルを獲得!
その後はSGオールスター、浜松G1、川口G2と反則が続いてしまいましたが、諦めず攻める姿勢は小林選手の代名詞でもあります。

黒川京介
黒川京介選手

対する黒川選手は今年ここまで3度の優勝をマーク。5月末のG2川口記念では青山周平(伊勢崎31期)選手を退け、こちらも地元記念初制覇!(G1は2019年山陽で獲得済み)
昨年末のSGスーパースター王座決定戦を経験してから、さらに一皮剥けた姿を印象付けています。
小林選手と黒川選手。ともに武器であるスタート力を駆使するスタイルは共通しており、速攻展開は魅力があります。

黒川京介と田崎萌

そして、前回のコラムでも告知しましたが、その黒川選手とは先日サテライト成田にてトークショーでご一緒しました。
前述したG2川口記念のお話から、6日間開催となったSGオールスターの話題。
共演した田崎萌(伊勢崎33期)選手はそのオールスターでSG初出場を果たし、お二人から様々なお話を聞くことができました。
個人的に33期は思い入れがあり(私がオートレース実況を始めた時期と33期のデビューが近かったため)、より一層、頑張ってほしい気持ちが強いのです。

さて、このコラムを執筆している日も、猛暑日。そして川口オートではG1キューポラ杯が開催中です。
異常な暑さでの消音マフラー。タイヤは滑って、後ろからは追えないだろうし、荒れる気しかしないと思っていたら……。
このコラムを執筆している開催2日目終了時点では、3連単30,000円以上の配当はまだ無し。
とはいえ、走路温度が高くなり、前の選手の逃げ車券を好む私としては、楽しみな季節になってきました。
予想の観点からも夏を満喫したいところです!
(川口G1開幕前は6月の月間回収率107%でしたが、G1開幕後には結局100%を切った男の意気込みでした)

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