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2018/01/10

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

『恋して競輪ハンター』木三原さくら=4 Hunting

少し遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
2018年もみなさんの競輪ライフが楽しくてたまらない1年になりますように!
そして、今年も「恋して競輪ハンター」をどうか宜しくお願い致します。

2017年はKEIRINグランプリのニコ生放送が仕事納めでした。2018年の仕事初めは11日からなので、お正月は帰省して競輪は小休止に……とはなりません。テレビで除夜の鐘の映像が出てくるだけで
「あんたの好きな鐘(ジャン)やないよ(ではないですよの岐阜弁)」
こちらがボケてもいないのに母からツッコミを入れられる始末。また、親戚が集まれば競輪好きの叔父とグランプリの話題になり、いとこの5歳の子が「2番、2番!!」と、テレビで競輪を見ながら黒いユニフォームの選手を指差したことには本当に感動しました。はい、こんな具合に身内にも私の競輪好きが広がり、実家でも競輪を忘れることは全くなかったのです。

余談になりますが、私は「何色が好きなの?」の質問に青色と答えたいのに「4番!」と、ウッカリ車番を言ってしまったことがあります。どれだけ競輪脳なんだ?もう病気かも知れないなんて感じたりしたのですが、5歳児が黒いユニフォームを見ただけで2番と言った時はむしろ天才だと思いました。その子の両親は競輪をはじめ、ギャンブルをする人ではないのですが、たまたまテレビで見た時にカラフルな色の選手が自転車という子供にとても身近な乗り物でクルクル走る姿を気に入ったとのこと。公営競技ということで取っ付きにくいと敬遠されたりすることも少なくない競輪ではありますが、子供がレースを見て純粋に楽しんでいる姿は嬉しくもあり、実に微笑ましい光景でした。

こんな感じに競輪が身近にあった環境はもちろん、何より元日から吉田輪太郎選手(神奈川88期)が走るということで、ファンとしてはサボるわけにはいきませんっ!状態でした(笑)。
初回のコラムで書いた、私が突然、恋に落ちたのは……そう、吉田選手だったのです。吉田選手のファンになり、平塚競輪のウェルカムサービス(選手が開門時に出迎えてくれるファンサービスです)で初めて握手してもらったドキドキは今でもよく覚えています。
以降、吉田選手には何度もチャリチャンにご出演していただき、ザックバランにお話しができる仲にもなりました。そして、勝手ながら!?もはや身内のような存在として応援していますが、何よりも吉田選手を応援してきたことで、私は競輪の色々な魅力を知り、ハマっていった“歴史”があるからです。
レースの中で吉田選手が逃げた時、番手でブロックしてくれた選手(今でも忘れない静岡64期・斯波雅貴選手でした)に感謝したことでラインの役割を知りました。また、吉田選手が青森競輪へ行けば、私の代わりに声をかけに行ってくれる競輪仲間がいてくれることも。吉田選手が川崎競輪に斡旋された時はプライベートで行く競輪場の楽しみ方、大きすぎる声援はマイクに乗ってしまうことも学びました。

好きな選手がいなくても競輪を楽しむことはできるかも知れません。でも、初めて競輪で投票をしてレースを見た時、誰がどうして何がどうなったのか理解するのは難しいということも事実だと思います。そんな時に9選手の中の誰か1選手を注目してレースを見ることによって、なぜ勝ったのか(もしくは負けたのか)、その理由を考えることによって競輪のレースの流れや他の8選手の走りも知り得る機会になるような気もします。好きな選手は取り急ぎの架空の恋でもいい、嘘の恋が本当になる可能性はオッズ0.00ではないと、私は信じていますから。
あまり1人の選手への思い入れが強いと、冷静な予想ができなくて車券が当たらないこともあります。ただ、思い入れが強いからこそ当てられる車券も間違いなくある!というのは私の体験談になりますけれども(笑)。

新しい年を迎えて、クラスの入れ替えも行われています。パッと、出走表を見た際に「これ何級?」と、考え込んでしまうレースもあるかも知れないし、しばらくの間は波乱のレースが多くなるのも期変わりのお約束です。
競輪ファンも苦戦するこんな時こそ競輪を始めるチャンスではないでしょうか。競輪を知らない友人や知人を競輪場に誘ってみるのはどうですか?彼、彼女の直感を信じて、競輪にちょっとでも詳しい私たちはその選手が頑張れるようにバンクに向かって、大きな声で一緒に応援したいもの。そうなれば、競輪の楽しさはきっと倍増するはずですから。
2018年も競輪の輪を広げていきましょうね!

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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