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2018/07/25

P-Navi編集部

7月21日・22日開催/全日本マウンテンバイク選手権大会レポート

7月21日・22日開催/全日本マウンテンバイク選手権大会レポート

【XCO競技】

7月22日(日)に開催されたXCO競技では、前日に行われた監督会議においてレース当日に予想される酷暑の対策としてレース周回数(1周回4.53km)の短縮が発表された。通常男子エリートは7周回程度で競われるが4周回に、女子エリートをはじめ、U23、男子マスターなど他各クラスも2〜3周回に変更された。これによってレース展開も大きく変化する可能性が生まれ、さらに周回数短縮となった最大の要因である気温への対策が選手にとって最大の課題となった。

※男子エリート招集前

8時30分より男子チャレンジ、アドバンスクラスが順次スタートしていく。すでにこの時間帯でも気温は高くなりつつあった。また会場となっている富士見パノラマスキー場は、スキー場のゲレンデをコースにしているため登坂セクションが多くさらに選手たちを苦しめていく。10時よりスタートした男子マスタークラスは、男子エリートに次ぐ68名がエントリーして熱いレースが展開された。12時からは女子の各クラスがスタートした。

そして暑さもピークとなった14時30分に71名の男子エリートがスタートした。

※スタート直後の登坂セクションを駆け上る男子エリート

今までのクラスとは圧倒的に違うスピードでゲレンデを登っていく。周回数が短縮された影響でいつも以上に速いペースでレースが進んでいく。2周目に前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)が先頭を切ってレースを展開していく中、ワールドカップを転戦し日本国内のみならずアジア圏内で圧倒的な王者である山本幸平(Dream Seeker Racing Team)が先頭に出ると、2位との差を徐々に広げていき4年連続10度目の優勝を決めた。

※ロックセクションを下り降りる山本幸平選手(Dream Seeker Racing Team)

2位には素晴らしい追い上げを見せた平野星矢(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が入り、3位には恩田祐一(MIYATA-MERIDA BIKING TEAM)が入った。

【2020年東京オリンピックにむけて】

東京オリンピックではXCO競技は男子7月27日、女子7月28日に開催され、どちらも14時スタートが予定されている。今回の全日本マウンテンバイク選手権大会のように真夏の過酷なレースをどのように克服するのかが大きな課題となる一方、早朝など涼しい時間帯でのレース開催などの対策や、選手の生命にも関わるレース競技中の熱中症の対応が急務となるだろう。しかし、東京オリンピックを控えXCO競技ではU23やジュニアクラスなど若い選手の成長と活躍が見られ、今後、ワールドカップや世界選手権など世界で活躍する日本人選手の姿が期待される。

結果
男子エリート
1位 山本幸平 Dream Seeker Racing Team  1:01:46.54
2位 平野星矢 TEAM BRIDGESTONE cycling  1:03:19.18
3位 恩田祐一 MIYATA-MERIDA BIKING TEAM  1:04 :07.19

女子エリート
1位 今井美穂 CO2bicycle 58:45.53
2位 小林加奈子 MTBクラブ安曇野 1:03:28.15
3位 橋口陽子 TEAM 轍屋 1:03:59.65

男子U23
1位 平林安里 SPECIALIZED RACING JAPAN  47:10.49
2位 小林勇輝 イナーメ信濃山形 49:20.84
3位 竹内遼  drawer THE RACING 51:15.86

女子U23
1位 山田夕貴 松本大学 42:08.95
2 位 佐藤寿美 drawer THE RACING 42:38.40
3位 矢吹優夏  B・B・Q 43:36.83

男子ジュニア
1位 村上功太朗 松山工業高校 50:16.32
2位 神永真一 ProRide 50:22.52
3位 久保一真 ProRide 50:34.69

女子ジュニア
1位 小林あか里 MTBクラブ安曇野 38:36.21
2位 松本瑠奈 TEAM SCOTT 39:09.94
3位 川口うらら Sonic-Racing/SRAM 39:38.95

男子マスター(総合/※年代別表彰あり)
1位 品川真寛 TEAM YOUCAN 51:14.28
2位 竹谷賢二 Endurelife 51:42.38
3位 斎藤朋寛 RIDELIFE GIANT 52:17.57

女子マスター
1位 水谷有紀子 BUCYO COFFEE/CLT Cycling 47:53.10
2位 綾野桂子 cycle club 3UP 52:28.23
3位 北島優子 Power sports SICK 59:24.49

男子ユース
1位 松本一成 TEAM SCOTT 33:58.71
2位 村上裕二郎 松山工業高校 34:24.82
3位 中島渉 Limited Team 846 / Team 34:34.47

女子ユース
1位 渡部春雅 駒澤大学高等学校 38:01.67
2位 中島瞳 Limited Team 846 / Team 43:13.66
3位 大蔵こころ ポンシャンス・ユース 48:04.71

男子アドバンス
1位 福王寺大樹 たぬき小屋 54:18.61
2位 吉元健太郎 チーム鳴木屋 54:27.71
3位 伊澤優大 岩井商会レーシング 54:50.84

男子チャレンジ
1位 丸山厚 ROND BICYCLE 36:35.35
2位 岩崎基規 cycle club 3up 39:01.91
3位 高木倫太郎 角田浜トレイル 39:23:24.86

女子チャレンジ
1位 箕原由加利 日本ろう自転車競技協会 26:55.91

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