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自転車競技

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2018/12/25

P-Navi編集部

Raphaスーパークロス野辺山2018

Raphaスーパークロス野辺山2018

Raphaスーパークロス野辺山は2日間に渡っての開催。国内のシクロクロス大会は参加者のレベルに合わせてカテゴリー分けされており、今大会では男性はC(カテゴリー)1〜4、女性はCL1〜3、マスターズ(40歳以上の男性)がCM1〜3、他にはジュニア、キッズ、キンダーガーデン(未就学児)、シングルギア(変速なし)、バイク限定のシングルスピードに分けられていた。男女の1クラスに相当する最高レベルのカテゴリーレースはUCIレースとしての開催となった。

コースオープンは両日ともに朝6:30。キーンと、冷える朝の野辺山で大会が始まった。サーキットは1周=2.5km。スロープを昇降する立体交差や、板で作られた障害物、泥エリアなどが設定されている。シクロクロスはバイクが泥だらけになったり、転倒やメカトラなどで走行不可能になることも多く、用意されたピットエリアに代車を用意し、トップ選手になるとメカニックが待機してレースをサポートする。トラブルがあっても、バイクを担いでピットまでは走るしかなく、それもまた、シクロクロスの名物であって観客の声援を受けることになるのだ。

設営された立体交差の下が導線となっており、来訪者たちはウェルカムゲートのように映える立体交差を抜けて会場に入る。自転車関連の出展ブースだけでなく、グルメブースも並び、観戦の合間はブース巡りも非常に楽しい。観客たちがくつろぐフードコートの中にもコースが通されており、フードやドリンクを手に声援を送る観客も。ビールを片手に観戦を楽しむ観客も多いのだが、前述したようにこれも本場ヨーロッパでは当たり前のスタイルなのだ。フードのクオリティも高く、早々に完売してしまうメニューも少なくない。地元の出店も多く、大会が地域にバックアップされ、地域が来場者たちを歓迎してくれているのを感じ、レース会場でありながら、とても居心地が良い。例年と比べるとはるかに暖かく、穏やかな日となったため、多くの観客たちやレース後の参加者がリラックスして、美味しそうにフードを頬張り、良い会場の雰囲気を作り出していた。

土曜日のレースはビギナーのクラスからスタート。男子、女子、マスターズ、ジュニアのレースが開催されていく。シクロクロスは無酸素運動と有酸素運動の域を行き来しながら、限界の強度と競技時間で開催される競技で、世界で最も厳しい競技とも言われている。レベルは参加者によりマチマチながら、全力を出し切り、倒れこむ参加者も少なくない。だが、結果はどうあれ、レース後には達成感に溢れた誇らしい笑顔を浮かべる選手たちの姿が目立つ。誰もが「キツイっ!」と、言いながら、病みつきになることが多い不思議な競技である。

1日目の午後には変速なしのバイクで臨むシングルスピードが開催された。もちろん、ギア変速ができないので軽いギアが使えず、強度は高いのだが、このカテゴリーに限っては仮装で参加するものが多く、走る側にも、観る側にも、エンターティンメント性の高い名物レースになっている。声援やヤジが飛び、配り物をする!?参加者までいて、まさにお祭り騒ぎ!

2日目にはキッズ(小学生)やキンダーガーデン(未就学児)のレースも開催された。キッズとは言っても、真剣そのもののライダーもおり、その頑張りように思わず大人たちも引き込まれてしまう。未就学児にはペダルなし自転車の参加者も多かったが、スイスイ車輪が転がる訳でもないオフロード中心のコースでも、必死にゴールを目指す子もいれば、泣き出してしまう子もおり、多くの観客が笑顔で見守っていた。

一般の大人のカテゴリーやジュニアは両日開催。前日よりリザルトを上げた者もいれば、落としてしまった者もいた。また、ライバルとの連戦に燃える参加者もいて、2日間の熱戦が繰り広げられた。

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