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2019/12/20

P-Navi編集部

富士スプリングエンデューロ

富士スプリングエンデューロ

この日、運営側の顔を曇らせる懸案事項が一点あった。昼頃に雷の危険の可能性を告げる雷注意報が出てしまったのだ。運営サイドは、参加者の安全を最大優先事項として『万が一、雷鳴を感知した際には、レース中でも競技を中止、その時点でのリザルトで表彰を行う』旨を決定、通達した。表彰台を狙う参加者たちは『万が一の突然のレース終了』に備え、走り方を考える必要が生まれてしまう。ただ、この要素が加わったことが、後々はプラスに転じることになる。

メカニックブースでは、参加者のバイクトラブルに対応

スタートを待つ参加者とゲストライダーたち

ポジティブな参加者が多く、スタート前の注意喚起では、安原大会実行委員長の「雷が鳴ったらすぐに中止して、一番に入ったヤツが優勝になるからな、心得て走れよー!」との掛け声に「おー!」と皆が笑顔で応じ、天候への不安は残るものの、明るいスタートとなった。6時間のカテゴリーと、アタック180、150が9時30分にスタートしたのち、3分おいて4時間とアタック100がスタート。しかし、全員を見送る頃、雨が降り出してしまった。

ユーモアたっぷりに注意事項を告げる安原実行委員長の言葉に笑いが漏れる。やわらかい雰囲気でレースがスタート

一斉にスタート。ゲストライダーを先頭にサーキットへ飛び出していく

それぞれの先頭集団にはゲストライダーとして走る選手たちが入り、コース内を混沌とさせないよう、先頭のペースを引き上げる。『突然、レースが終わる可能性がある』ために、6時間や長距離のカテゴリーでも、『終盤での駆け引きよりも、序盤から前にいておかなくてはならない』『有力なメンバーをあとに残さず、早めに走らせる』という作戦もあり、序盤から本気態勢のライダーが多くなった。

ゲストライダーを交えた先頭集団。高速で周回をこなしていった

雨のスタートとなったが、集団は果敢にコーナーを回っていく

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