自転車競技
富士スプリングエンデューロ
この日、運営側の顔を曇らせる懸案事項が一点あった。昼頃に雷の危険の可能性を告げる雷注意報が出てしまったのだ。運営サイドは、参加者の安全を最大優先事項として『万が一、雷鳴を感知した際には、レース中でも競技を中止、その時点でのリザルトで表彰を行う』旨を決定、通達した。表彰台を狙う参加者たちは『万が一の突然のレース終了』に備え、走り方を考える必要が生まれてしまう。ただ、この要素が加わったことが、後々はプラスに転じることになる。
ポジティブな参加者が多く、スタート前の注意喚起では、安原大会実行委員長の「雷が鳴ったらすぐに中止して、一番に入ったヤツが優勝になるからな、心得て走れよー!」との掛け声に「おー!」と皆が笑顔で応じ、天候への不安は残るものの、明るいスタートとなった。6時間のカテゴリーと、アタック180、150が9時30分にスタートしたのち、3分おいて4時間とアタック100がスタート。しかし、全員を見送る頃、雨が降り出してしまった。
それぞれの先頭集団にはゲストライダーとして走る選手たちが入り、コース内を混沌とさせないよう、先頭のペースを引き上げる。『突然、レースが終わる可能性がある』ために、6時間や長距離のカテゴリーでも、『終盤での駆け引きよりも、序盤から前にいておかなくてはならない』『有力なメンバーをあとに残さず、早めに走らせる』という作戦もあり、序盤から本気態勢のライダーが多くなった。
Recommend
New Article|自転車競技
2024/03/27
2024/03/12
2024/03/08
2024/03/04
2024/02/23
Recommend
NEW
2024/03/27
NEW
2024/03/25
NEW
2024/03/24
NEW
2024/03/20
NEW
2024/03/19