ツアー・オブ・ジャパン(最終ステージ)
最終周回を告げる鐘がなる頃、逃げ切りをかけて死力を尽くした2名が吸収された。ここから、新たに各チームはゴールに向けたフォーメーションを組んでいく。各チームのトレインが組まれ、位置取り合戦が始まった。各チームがエースを連れてラスト200mのホームストレートに突入、スプリンターたちのスプリントが始まる。ダントツのスピードで伸びてきたのは、窪木一茂(チーム・ブリヂストンサイクリング)だった。
ハーパーは集団内で確実にフィニッシュ。グリーンジャージと25歳以下の首位であるホワイトジャージの2着を獲得。ザッカリンも完走を果たし、山岳リーダーのレッドジャージを獲得した。
このステージでもゴール前の接触があり、逆転をかけ勝利を狙ったクレダーは優勝争いに絡むことができず、ポイント賞はこの日2位でフィニッシュしたズルロがキープした。
個人総合優勝を狙える位置につけていながら、不運過ぎる落車で順位を落とし、身体にもダメージを負った増田成幸(宇都宮ブリッツェン)は、出走も危ぶまれたが、この日もレースを走り、集団内でフィニッシュ。個人総合10位で大会を終えた。勝利をつかむには運という要素も重要であることも思い知らされる大会でもあった。日本人最高位は7位の石橋学(チーム・ブリヂストンサイクリング)となり、チーム総合はチーム右京が獲得した。
ステージ優勝とブルージャージ獲得をチームの目標として走ったという窪木は「ブルージャージはとれなかったが、ステージ優勝という目標をチームで叶えられたので、とても満足している」と喜びを語った。
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