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2020/01/16

P-Navi編集部

宇都宮シクロクロス(レースレポート)

宇都宮シクロクロス(レースレポート)

エリート男子のカテゴリーは、シクロクロスとロード競技の知名度の高い選手や海外招待選手が参戦し、迫力あるレースが展開されることから、多くの観客を集めるメインイベントとなる。

スタートが近づくと、スタートエリアに観衆が集まってくる。連日、あっという間に、スタートエリアは観衆で覆い尽くされることになった。前列に並ぶ優勝候補の有力選手たちは、一人一人名前をコールされ、拍手を受けながら、スタートラインに着く。皆、リラックスしたような表情を浮かべてはいるが、スタートに向け、エリア全体の緊張感が高まっていく。

今大会の海外招待選手は、オーストラリア選手権のU23チャンピオンのベン・ウォーカーデン (オーストラリア)とブレンドン・シャレット(ニュージーランド)。さらには、国内でも注目度の高いUCIレース、ラファスーパークロス野辺山を征したエミル・ヘケレ(チェコ)も参戦した。

1日目、地元を背負う小坂光(宇都宮ブリッツェン)を先頭にレースがスタート。チームメイトである織田聖、前田公平(ともに弱虫ペダルサイクリングチーム)が先頭に立つ。前田公平は、この前の週に開催された全日本選手権で優勝し、連覇を決めたばかり。今年度の全日本チャンピオンジャージをまとっての出走だ。この日の本命、エミレ・ヘケレはその背後に控える。

織田の後に小坂、前田が続き、砂セクションを力強く進む。背後には海外勢が

前田が前週に続き、調子の良さを見せるかと思いきや、転倒、足を傷め、レースを早々に去ることになってしまった。

ボリュームゾーンでは混乱が起きる砂セクション。上位入賞には、早い段階で前に上がるしかない

大迫力の三段坂。熱狂した観衆の声援の中、選手たちが上がってくる

単独でのレースとなった織田が先頭を行く。後続との距離も開き始めたようにも見えたが、後半に入ると、ヘケレがジワジワと差を詰め始めた。ラスト2周を切ったところで、織田が転倒、リカバリーに時間がかかり、大きなタイムギャップが開いてしまう。織田は集中を切らさず、懸命にヘケレを追い、タイム差を縮めるが、無情にもゴールが近づく。

シケイン(障害物)をバニーホップ(ジャンプ)でクリアする織田

ヘケレを捕えるには、あまりに距離が短かった。ヘケレは悠々とフィニッシュラインを越え、今季日本での3勝目を決めた。織田は2位でフィニッシュ。小坂光が、3位表彰台を獲得した。

上位3名のシャンパンファイト

ヘケレが優勝を決めた1日目

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