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2022/05/09

P-Navi編集部

Jプロツアー第2戦・西日本ロードクラシック広島大会

Jプロツアー第2戦・西日本ロードクラシック広島大会

Jプロツアー第2戦は、広島県中央森林公園を舞台とする「西日本ロードクラシック広島大会」。そのDAY1は、5周61.5kmの短距離の設定で4月16日に開催された。
広島県中央森林公園のコースは、昨年、今年と2年連続で全日本選手権の舞台にもなり、サイクルロードレースではおなじみの会場であるが、広島空港の拡張工事により、スタート直後からコース幅が狭められた区間が続くイレギュラーな状況下での開催となった。この日、気温はあまり上がらず肌寒く、強い風が吹き付けていた。


二人のリーダーと全日本チャンピオンを先頭に選手たちが整列する

接触防止のローリングスタート方式が取られ、審判がリアルスタートを切るとアタック合戦が始まった。超ベテラン、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が、ショートレースを警戒したのか、いきなり集団先頭でペースアップ。2周目には16分30秒台という超ハイペースで周回を刻む。この動きで選手たちがふるい落とされ、初戦で勝利し、プロリーダージャージを着る小林海(マトリックスパワータグ)を含む10名ほどが先行。さらに後続から合流した選手らを加えて、14名の先頭集団を形成した。


フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が先頭を引き、強烈に集団のペースを上げ、序盤から選手のふるい落としにかかった

メイン集団は日本チャンピオンを擁する愛三工業レーシングチームがコントロールするものの、先頭集団との差は開き続け、3周目終了時点で2分近くまで開いた。残すはラスト2周。先頭集団が登り区間に差し掛かったところで、小林とレオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)の2名が先行した。だが、ここまでのハードな展開に、追える選手が出てこない。先行を許すと、集団は差を埋めることもできず、2名との差はさらに開いてしまう。
先頭は2名で推移していたが、小林はキンテロをも振り切って独走に持ち込んだ。小林は残り距離を単独で走り切り、そのままフィニッシュ。連勝を決めた。2位にキンテロが入り、マトリックスパワータグがワンツー・フィニッシュを達成。若手、松田祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling)がキンテロと1秒差まで追い上げ、3位に食い込んだ。


小林が独走でフィニッシュ。連勝を飾った

この日のチームのオーダーでは、勝利を担うのはキンテロだったようだ。だが、キンテロの調子が思うようには行かず、抜け出しの端緒を開いた小林自身が独走に持ち込み、ゴールを狙う形となった。小林はラストの独走で40秒以上の差を付け、調子の良さをアピールするレースとなった。まだシーズンも序盤であり、ジャージの行方は気にせず、勝ちを重ねられるようにしたいとコメントを残している。


表彰台の3名。3位には松田祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が食い込んだ

開幕から連勝の小林は、もちろんプロリーダージャージを守り、山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)もU23首位のネクストリーダージャージを守っている。


リーダージャージを守った小林と山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

翌日にはDay2が開催。同じコースではあるが、長距離設定のレースとなる。

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【結果】Jプロツアー第2戦
西日本ロードクラシック広島大会(61.5km)

1位/小林 海(マトリックスパワータグ)1時間27分45秒
2位/レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)+41秒
3位/松田祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+42秒
4位/岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)+43秒
5位/金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)+43秒

【Jプロツアーリーダー】
小林海(マトリックスパワータグ)

【U23リーダー】
山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

画像提供: 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟

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