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2022/05/20

P-Navi編集部

Jプロツアー第5戦・群馬CSCロードレース4月大会DAY2

Jプロツアー第5戦・群馬CSCロードレース4月大会DAY2

JBCFロードシリーズの最高峰カテゴリーであるJプロツアーの第5戦「群馬CSCロードレース4月大会」のDAY2が4月24日、群馬CSC特設コースで開催された。第4戦と同じサーキットが使用され、距離は前日のDAY1より2周短い18周、108kmに設定されていた。
DAY1は近年Jプロツアーの連覇を遂げており、今季も開幕戦から絶好調のマトリックスパワータグが1-2フィニッシュを飾った。
今回はDAY2もDAY1に近似した設定で開催される。果たして、どのような展開になるのだろうか。

DAY1のレポートはこちら

スタートラインには、個人総合首位の赤いプロリーダージャージを初戦から3勝するというダントツの成績で守っている小林海(マトリックスパワータグ)と、U23首位の証であるホワイトジャージを着た山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)らが最前列に並ぶ。この日は曇天で気温が上がらず、花冷えの中のレースとなった。前日のレースで転倒した超ベテランのフランシスコ・マンゼボ(マトリックスパワータグ)が欠場となり、司令官を失ったマトリックスパワータグがどう走るか、注目が集まった。


赤いプロリーダージャージ姿の小林海(マトリックスパワータグ)らを先頭にスタート

スタート直後から小林も自ら集団前方で積極的な動きを見せる。抜け出しを図ろうとする選手のアタックで集団が作られては、追ってきた集団により吸収される。この繰り返しが続き、DAY2もレースは序盤からハイペースを刻んだ。


小林は自ら積極的に動いた


選手が活発に動き、ハイペースな展開が続き、集団は長く伸びる

5周目になり、9名の先頭集団が形成され、この中にはきっちりと小林が入っていた。


形成された先頭集団

この中に2名を送り込んだのは3チーム。小林とDAY1の勝者レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)、前年度まで日本チャンピオンジャージを着ていた入部正太朗と香山飛龍(弱虫ペダルサイクリングチーム)、中井唯晶と井上文成(シマノレーシング)。スプリンター岡本隼(愛三工業レーシングチーム)や今季調子をあげている松田祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling)もメンバーに入っていた。この動きで、集団はばらけ、小さくなっていった。
6周目に香山と中井はここから遅れてしまう。


メイン集団はシマノレーシングがコントロール

山本や全日本チャンピオンの草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)らを含む10名ほどの追走集団が形成され、先行する7名を1分ほどの差で追った。
8周目にはこの追走集団も後続のメイン集団に吸収された。地元チーム群馬グリフィンやシマノレーシング、愛三工業レーシングチームらが先頭に立ち、メイン集団を牽引するが、快調に走る先頭集団との差は開くばかり。10周目には、この差が2分近くまで広がり、逃げ切りの可能性が濃厚になってくる。


日本チャンピオンジャージの草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)らが追走を開始


7名に絞り込まれた先頭集団

集団は愛三工業レーシングチームがペースアップを図るものの、思うようには差は縮まらない。しびれを切らせた数名が追走に飛び出すが、追いつけず、集団に戻った。先行するメンバーを捕らえる見通しがなくなり、事実上、勝負は先頭の7名に絞られる形になった。


愛三工業レーシングチームがペースアップを図るが、思ううように差が縮まらない

残り4周となる15周目、先頭集団からマトリックスパワータグの小林、キンテロが飛び出す。ここに反応できたのは、松田のみ。3名が先行し、切り離された4名と3名との差は開いていく。


先頭集団から飛び出した小林、レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)、松田祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

ラスト2周、心臓破りの坂で小林が飛び出した。キンテロはここに合流するが、松田は付いて行くことができない。またもや小林とキンテロの2人がフィニッシュを目指す体制に。
小林とキンテロは2人で先行し、手を取り合ってフィニッシュ。前日と1-2位が入れ替わってのフィニッシュを飾った。そして、松田は、3位でレースを終えた。


手を取り合ってゴールする小林とキンテロ。2日連続の1-2フィニッシュだ


小林、キンテロ、松田の表彰式

小林は笑顔でインタビューに応じ、勝利の喜びを語った。冒頭から昨日の厳しいレースを経た選手の疲労が見え、あまり勢いがないのを感じていたので、積極的に動き、それが功を奏したという。「自分の得意な一定ペースで走るという形」に持ち込めた、と勝因を分析した。次の照準は、ツアー・オブ・ジャパンやツール・ド・熊野などのUCI(世界自転車競技連合)レースに向けられている。「総合優勝に向け、まだまだ上げていきたい」と決意を語った。


リーダージャージを守った、小林、山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

小林は早くも今季4勝目を飾り、さらにプロリーダージャージを強固なものにした。U23首位も山本が守っている。Jプロツアーの次戦は6月の弥彦。5月にはUCIのステージレースが2戦、6月下旬には3年ぶりに6月に設定された全日本選手権と、ロード選手たちは重要なレースの開催が続くトップシーズンを迎える__。

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【結果】Jプロツアー第4戦
群馬CSCロードレース4月大会DAY2(108km)

1位/小林海(マトリックスパワータグ)2時間34分11秒
2位/レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)+0秒
3位/松田祥位(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+24秒
4位/岡本隼(愛三工業レーシングチーム)+2分5秒
5位/入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)+2分6秒

【スプリント賞】
1回目/該当なし(該当者途中棄権につき)
2回目/入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)

【敢闘賞】
該当なし

【Jプロツアーリーダー】
小林海(マトリックスパワータグ)

【U23リーダー】
山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

画像提供: 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟

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