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2023/04/26

P-Navi編集部

Jプロツアー第5戦・西日本ロードクラシック

Jプロツアー第5戦・西日本ロードクラシック

JBCFロードシリーズ最高峰のJプロツアー第5戦となる「西日本ロードクラシック・播磨中央公園ロードレース」が4月16日、兵庫県立兵庫県加東市にて開催された。
今回会場となる播磨中央公園のコースは、特に西日本では、レース会場としてメジャーなコースのひとつ。公園内の道路を使用して設営された1周7kmの周回コースを用いる。本年度もすでに「播磨中央公園ロードレース」は開かれているが、この日のレースはJプロツアーの第5戦であり、さらにリーグ戦の中でも「ゴールド」と位置づけされる「西日本ロードクラシック」としての開催だ。「ゴールド」レートのレースでは、通常のレースの1.5倍のポイントが付与されるため、総合ランキングには大きな影響を持つ。選手たちの気合も高まっていた。

播磨中央公園は丘陵地帯にあり、もともと緩やかなアップダウンがある。今回のコースは、その地形を生かし、厳しい登坂はないものの、アップダウンが続く。公園内にあることから、コース幅も狭く、特に前半はコースが強くうねっており、カーブが続くため、集団は長く伸ばされるだろう。後半は、うねりはなくなり、大きく下った後に、ラスト1kmから大きく上ってフィニッシュを迎える。勝利を掴むためには、最終局面に臨むまで、チームとしていかに走るか、が重要なファクターとなることが予想された。


前半は小さなうねりが続き、後半はダイナミックなアップダウンと、特徴的な播磨中央公園のコース(JBCF公式サイトより)

この日は、朝から晴天に恵まれた。
個人総合首位は、前戦で優勝した今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)の手に移っているが、U23の首位は津田悠義(キナンレーシングチーム)が守っている。この日、今村は欠場した。


晴天の下、レースがスタートした

午後1時、7kmコースを21周する147kmのレースが始まった。


新緑の美しいコースを抜ける。道幅が細く、走り方が問われるコースだ。レースは、リアルスタートへ

長距離のレースではあるが、過去にツール・ド・フランスでも個人総合4位の経験を持つ超級のベテラン、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)がファーストアタックを繰り出した。


スタート後すぐにフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)がアタックを仕掛け、一気に緊張感が高まる

このマンセボのアタックを契機に、早々に6名の先頭集団が形成された。この中には、マンセボの他、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)、當原隼人(愛三工業レーシングチーム)、横山航太(シマノレーシング)ら、有力選手が含まれている。6名は協調しあいながら、好ペースを刻み、メイン集団との差を開いて行った。


マンセボのアタックから、6名の集団が形成された


スピードが上がる中、連続するカーブに、長く伸び、引き伸ばされる集団

メイン集団はシマノレーシングがコントロールを担う。メイン集団との差は2分30秒以上にまで開いた。
これ以上差が開くことを避けるために、マトリックスパワータグが牽引を担ったり、愛三工業レーシングチームや群馬グリフィンレーシングチームなどが協力したりと、メイン集団の引き上げを行い、タイム差は少しずつ縮まり、1分50秒に。


レース中盤になると、メイン集団のコントロールを担っていたシマノレーシングに、愛三工業レーシグチームや群馬グリフィンが協力、ペースアップを図る

ところが、レースが折り返しを迎えるころ、天気が急変し、大粒の雨が落ち始めたのだ。瞬く間に大雨となり、非情にも選手たちに打ち付ける。ほとんどの選手が雨を予想していなかったため、装備も整えておらず、一同に動揺が広がった。


突然降り始めた雨の中、先行し続ける先頭集団


雨は勢いを増し、路面は水しぶきを上げるほどの状況に


岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)を先頭にメイン集団のペースが上がる

この雨で、先頭集団のペースが落ち、メイン集団との差が急激に縮まった。ラスト5周を迎える頃に先頭していた選手たちはメイン集団に吸収された。

※激動のコンディションの中、レースは終盤戦へ!→

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