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競輪

2017/07/05

Yuji Yamada

“帝王”山田裕仁の競輪哲学 Vol.3

“帝王”山田裕仁の競輪哲学 Vol.3

「新期一転」

後期がスタート

いやいやいや~、早いものでもう今年も半年が終わりましたよ。歳を取ると時が経つのが早く感じると言われていますが、本当に年々、早く感じて来たような気がします……寂しいことですがね(苦笑)。

「心機一転」ということは多々ありますが、競輪界では7月より期が変わって後期が始まります。「新期一転」とでも言いましょうか、気分新たに、今期こそはという人や、今期も結果を出すために頑張って行こうと思っている選手たちがほとんどだと思います。
そして、111期(男子)と112期(女子)がデビュー戦を迎える期でもあり、新人たちがどのようなレースを観させてくれるのだろうかと楽しみも増えます。 また、新人リーグという新人たちのみのレースが廃止されたことにより、チャレンジレースは先輩たちとの混合戦。果たして新人のダッシュに先輩たちは付いて行けるのだろうか?先輩たちの鍛錬されたレースセンスに新人たちはしてやられてしまうのではないのだろうか?予想する側は色々と根拠のない予想をしなければならない時期でもあります。車券を買う側も少し悩める時期というのも確かです。それは解説している私たちにも言える悩みなのですがね。

体調管理にシッカリ気を配る

新人選手は練習が仕事だと思い、新入社員のようにあれこれ迷いながらも頑張って行って貰いたいです。 また、先輩たちのアドバイスも大切に吸収するのも大切なことだと思います。
グランプリを目指しているような上位の選手たちは、いよいよ後半戦の残された枠取り勝負が始まりましたね。まずはサマーナイトフェスティバルから始まって、高額賞金の上積みチャンスがあります。そして、オールスターへと、毎月のように勝負レースがやって来ます。これから暑い夏もやって来るわけですが、熱中症にはもちろん気を付けて。また、秋口に夏バテによる調子落ちが来ることにも留意。体調管理にはシッカリ気を配って貰いたいと思います。

将棋界では新人・藤井聡太さんの連勝記録が止まってしまいました。負けた本人も悔しいでしょうし、将棋界にとっても連勝ストップは残念な結果だったと思います。しかし、これは新たな挑戦へのスタートでもあります。
また、政界では東京都議選で自民党が歴史的惨敗をするという結果が出ました。今年の後半戦が期待と不安が入り混じった感で始まったような気がします。世間では何かと新聞の一面を賑わせる出来事が多いと思う今年の後半戦が始まったように、競輪界では明るい出来事で旋風が巻き起こることを期待しながら、「新期一転」の後半戦を楽しみにして行きたいと思います。

まだまだこれから暑い夏がやってきます。読者の皆様も御体調には気を付けてお過ごし下さいっ!

【略歴】

山田 裕仁

山田 裕仁(やまだ・ゆうじ)

1968年6月18日生 岐阜県大垣市出身
1988年5月に向日町競輪場でプロデビュー
競輪学校の同期で東の横綱・神山雄一郎(栃木61期)、西の横綱・吉岡稔真(福岡65期・引退)らと輪界をリード
“帝王”のニックネームで一時代を築いた
2002、2003年の日本選手権競輪(ダービー)連覇などG1タイトルは6つ
KEIRINグランプリ連覇を含む史上最多タイ3度の優勝など通算優勝110回
通算獲得賞金は19億1,782万5,099円。
2002年に記録した年間最高賞金2億4,434万8,500円はいまだに破られていない
自転車競技でも2001年のワールドカップ第3戦(イタリア)で銀メダルを獲得するなどの実績を残した
2014年5月に引退して、現在は競輪評論家として活躍中
また、競走馬のオーナーとしても知られる

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