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競輪

2019/05/09

P-Navi編集部

入所式/日本競輪選手養成所(JIK)

入所式/日本競輪選手養成所(JIK)

2019年5月9日、静岡県伊豆市にある日本競輪選手養成所で入所式が行われた。
『日本競輪選手養成所』……5月1日付け(発表は5月9日)でこれまでの『日本競輪学校』から名称変更。2020東京五輪の自転車競技が伊豆で開催、平成から令和への改元、教育制度の大幅な改正が名称変更の理由である。
尚、英語表記では『Japan Institute of KEIRIN』(省略表記は『JIK』)となる。

養成所内での規則も時代に則した形で変更点がある。
例えば、2週間に1度の外出時に限っては携帯電話の使用が可能に。
また、頭髪に関しても男子は丸刈り、女子はショートカットと決まっていたが、『見苦しくない範囲、清潔感がある、授業に差し障りのない、ヘアピンを使用しないでゴムで留められる程度(女子)』とされた。
さらに教育内容はこれまでの訓練内容にプラスアルファで、科学的トレーニングを積極的に採り入れ、英会話の授業、リスクマネジメントの一環でSNS投稿に関しても学ぶことが加わるという。
入学式→入所式、校長→所長、生徒→選手候補生などの呼称変更も伴うことに。

入所式はこれまでの入学式と同様、厳格な雰囲気で行われたが、明らかに異なるのは報道陣の数であった。
男子117期生=72名、女子118期生=21名の中に、2018平昌冬季五輪のフリースタイルスキー・モーグルで銅メダルを獲得した原大智(22歳)選手候補生が特別選抜試験で合格、入所したからだ。

入所式後には異例とも思われる!?共同記者会見もあり、約30分、質疑応答の時間も割かれた。


原大智(117期生)
競輪選手になることは5年くらい前からモーグルのトレーナーの方から勧められていた。
甘い世界でないことは分かっていたので、ズーッと、断っていました。
でも、昨夏、師匠となる和田圭(S1・宮城92期)選手を紹介していただき、自転車のトレーニングを始めるようになりました。
まだ自転車に乗り始めてから日が浅いド素人ですけれども、物凄いスピードで勝負できることに魅力を感じています。
ギャンブル、公営競技、賭けの対象であることは全く気にしていません。
今後はモーグルも続けていきたいし、トップに戻れる自信はあります。
競輪のシステムがほとんど分かっていないので、どういう形で両立させていけるかは現時点では分かりませんけれども。
モーグルで2022北京冬季五輪に出て、金メダルを目指す目標は変わっていません。
競輪での五輪出場は……まず第一にプロの競輪選手になることです。
競輪選手にならないことには僕の人生は切り拓けない。
モーグルを始める前から五輪で金メダルを獲ることが目標。
競輪でもそこまでの選手になることができて、資格を得ることができれば目指したい。
両立は甘くないのは分かっていますが、絶対に成功させてやるという気持ち。
その覚悟で入所して、今、ここにいます。


滝澤正光所長
二刀流というのは私の記憶にはない。
誰も成し遂げていないことなので、期待したいですね。
スケートから競輪に転向した選手同様、スキー出身の選手も多い。
ガールズケイリンでは奥井迪(東京106期)や石井貴子(千葉106期)がアルペンスキーからの転向で才能を開花させている。
自転車に活かせる部分が大いにあると思っています。

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