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競輪

2022/02/05

P-Navi編集部

静岡記念G3(3日目)レポート

静岡記念G3(3日目)レポート

2022年2月5日
静岡競輪G3(3日目)
開設69周年記念「たちあおい賞争奪戦」

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【10R=S級準決勝】

打鐘をめがけて鈴木陸来が前を叩いて先行態勢に入ると、3番手に吉澤純平、清水裕友は7番手で最終HSを通過。最終2コーナーで吉澤が捲りを打つと、田中晴基の牽制をかわし、最終2コーナーで先頭に立ち、マークの諸橋愛とともに抜け出す。ゴール前で諸橋が差し切り1着、2着に吉澤で関東ワンツー。目標の清水は不発も、あいたコースを巧く突いて差し迫った小倉竜二が3着に入線した。


1着/諸橋愛(S1・新潟79期)
今回成績:特6・二2・準1
G3優勝:8回(2021年4月四日市G3)

もう少し悪い展開を想定していたけれど、初手から理想の並びになりました。どこから来るかと思いましたが、ラインが長いので清水君も難しかったのかな。風が強いのも僕的にはよかったです。(感触は)よい感じだと思います。
(決勝は)吉澤君の番手。


2着/吉澤純平(S1・茨城101期)
今回成績:一3・二1・準2
G3優勝:3回(2021年8月川崎G3)

よい位置が取れてよかったです。一番そうなると思っていなかった、一番よい形になりましたね。でも2コーナーでは清水君が来るイメージだったので、立ち遅れないように早めに仕掛けました。初日はよくなかったですが、勝ち上がれてよかったです。
決勝も自力です。


3着/小倉竜二(S1・徳島77期)
今回成績:特7・二2・準3
G3優勝:8回(2021年5月前橋記念)

前を取って詰める勢いで行く感じでしたが、(清水は)きつそうでしたね。タイミングも失ったみたいで、いつもと違いました。自分は5着6着かな?と思っていたら、前が思った以上にあいたので、最後は運です。
(決勝は)小川君へ。

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【11R=S級準決勝】

赤板で単騎の村上義弘が先頭。打鐘で後方から深谷知広がスパートすると、2番手だった平原康多も前に踏む。最終HSで深谷が平原を叩いて先手奪取するも、深谷3番手を追走した荒井崇博がすぐさま捲りを打つ。荒井は最終BSで深谷を捕らえて先頭に立ち、そのまま粘りを見せて1着。後方で脚をためていた小川真太郎が捲りで微差の2着。最終HSで荒井の後ろに位置取りした伊藤旭が3着。単騎の3名が決勝進出を果たした。


1着/荒井崇博(S1・佐賀82期)
今回成績:特2・二1・準1
G3優勝:16回(2021年11月武雄G3)

流すと思ったので、あそこしかないと狙っていました。3番手の平原か、流している深谷のどちらで勝負するかの二択。隙だけを狙っていました。体力が残っていることを願いながら、(決勝に備えて)眠りたいと思います。
(決勝も)自分でやります。


2着/小川真太郎(S1・107期)
今回成績:一1・二1・準2
G3優勝:0回
G3決勝:12回目(2022年1月高松記念以来)

風が強かったので、先行は最終BSで止まると思っていたので、絶対に2コーナーで捲ろうと。そこをめがけていきました。ゴールまで踏みつけている感じがするし、調子は良いと思います。
(決勝は)自力で頑張ります。


3着/伊藤旭(S2・熊本117期)
今回成績:一3・二4・準3
G3優勝:0回
G3決勝:初

九州は別で、落ち着いて仕掛けようと思ったら、荒井さんも仕掛けたので、ついていきました。二次予選も通過したことがなかったのに、たまたま上がれているので運ですね。自分の力を出せずに決勝に乗った感じです。
(決勝も)単騎です。

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【12R=S級準決勝】

浅井康太を郡司浩平が抑え、打鐘から吉田昌司が仕掛けて、関東ラインが主導権取り。郡司が4番手、浅井が7番手で最終HSを通過。浅井が1コーナー付近から捲りを打つと、中団の郡司も捲りを出していく。郡司はスピードよく3コーナーで関東ラインを飲み込むと、そのまま力強い走りで3連勝のゴール。郡司-松谷秀幸を追う形となった浅井が直線伸びて2着、浅井マークの佐藤慎太が松谷をかわして3着入線した。


1着/郡司浩平(SS・神奈川99期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特1・二1・準1
G3優勝:13回(2022年1月和歌山記念)

1番車でしたし、やりやすい位置から。浅井さんの動きが気になりましたが、自分のタイミングで仕掛けられました。風がきつかったけど、踏み出してからは、よい加速感でいけたと思います。日に日に良くなっています。
決勝は自力で、しっかりと優勝を目指して頑張りたいです。


2着/浅井康太(S1・三重90期)
今回成績:特8・二1・準2
G3優勝:30回(2021年9月松阪記念)

前か中団でスタートを考えていましたが、芦澤さんが早くて、後ろになったのは予想外。まずはしっかり抑えて、郡司君が切って、関東が先行するのはセオリー通りで頭に入っていました。郡司君が仕掛けてからだと遅れるので、自分が先に仕掛けて、郡司君も仕掛ければ、絡みにいけると思ったし、もし出なかったら捲り切れる自信もありました。体の状態がよくなかったけど急によくなって、初日、2日目よりパフォーマンスが全然違います。
(決勝は)優勝を狙って、自分のレースをするだけ。


3着/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
今回成績:特3・二3・準3
G3優勝:8回(2020年11月四日市記念)

浅井に任せる形で、きついメンバーでしたが凌げてよかったです。浅井もコースを作ってくれたように見えました。脚のロスも思ったより少なく、高いレベルで保てています。
(決勝は)浅井には申し訳ないけど、郡司の後ろへ。

※G3優勝の( )は前回の優勝開催
※G3決勝の( )は前回の優出開催

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【最終日・12R=S級決勝】
1/郡司浩平(SS・神奈川99期)
2/小倉竜二(S1・徳島77期)
3/諸橋愛(S1・新潟79期)
4/吉澤純平(S1・茨城101期)
5/荒井崇博(S1・佐賀82期)
6/伊藤旭(S2・熊本117期)
7/浅井康太(S1・三重90期)
8/小川真太郎(S1・徳島107期)
9/佐藤慎太郎(SS・福島78期)

注目の並びは
1郡司-9佐藤
8小川-2小倉
4吉澤-3諸橋
5荒井(単騎)
6伊藤(単騎)
7浅井(単騎)

郡司浩平は初日特選で深谷知広の番手から巧みに抜け出し1着、二次予選は逃げ切り、準決勝は捲り快勝と、バリエーション豊富な攻めで3連勝の勝ち上がり。南関東からの決勝進出者は1人となってしまったが、連携実績の多い佐藤慎太郎が東のSS連携で続くことになり、援軍を得られたことで完全優勝への期待もアップ。和歌山記念に続いて、今年2回目のG3優勝を手にするか。
好調の小川真太郎には、準決勝を苦しい展開からリカバリーした小倉竜二が続く徳島ライン。
準決勝でワンツーを決めた吉澤純平には諸橋愛がマークして再度の関東ラインを形成する。
攻め幅広いレース巧者の浅井康太は自分のレースを貫いて、単騎戦で優勝を目指す。また、準決勝でも別線で戦った荒井崇博と伊藤旭の九州両者は、決勝でも同じく別線を選択。単騎3名の動向も気になるところだ。

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◆チャリレンジャー・松浦悠士選手のトークショー◆

第6レース終了後に静岡競輪場の場内ステージにおいて松浦悠士選手のトークショーが行われた。

昨年末に静岡で開催されたKEIRINグランプリ2021の振り返りからはじまり、最近の競走については「相手も松浦はここから仕掛けてくるというのが分かっていて、一昨年、昨年と比べても警戒される度合いがかなり増えている感じがします」と分析。その対策として「想像を超える走り、逆にこんな走りをするのかというレースをやっていきたい」と、さらなる進化を誓った。
次の出場予定は2月10日からの奈良記念。「奈良は苦手意識があります。それに脇本(雄太)さんもいるので、どうしていこうかと考えています。前橋の寛仁親王牌で(脇本の先行の前に)何もできなかった記憶がすごくあるので。リベンジには燃えています!」。
さらに20日からは今年最初のG1、全日本選抜競輪(取手)が控えている。
「もちろん獲りたいタイトルの1つですし、グランドスラムまであと3つ。この2~3年で勝負していきたい。これからも頑張るので、応援よろしくお願いします!」

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【静岡競輪の直近レースレポート】
KEIRINグランプリ(2021年)優勝者:古性優作
静岡G3(2020年)優勝者:浅井康太
ガールズケイリンコレクショントライアル(2020年)優勝者:梅川風子
静岡G3(2019年)優勝者:古性優作
KEIRINグランプリ(2018年)優勝者:三谷竜生
静岡G3(2018年)優勝者:古性優作

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