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競輪

2022/10/22

P-Navi編集部

寛仁親王牌G1(3日目)レポート

寛仁親王牌G1(3日目)レポート

2022年10月22日 前橋競輪
第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントG1(3日目)

【ここまでの開催レポート】
前検日 初日 2日目

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【寛仁親王牌(3日目)10R=S級準決勝】
寛仁親王牌。10RS級準決勝
眞杉匠が先行態勢に入ると、松浦悠士は栃茨ラインの3番手内で並走。打鐘過ぎ2センター付近で松浦は番手に追い上げ、吉田拓矢の位置を狙っていく。郡司浩平も捲りを仕掛けるが、吉田が自力発進して最終2コーナーから捲りで抜け出すと、この動きにうまく松浦が追走。吉田が押し切り1着、2着に松浦、松浦マークの井上昌己が3着に入った。

吉田拓矢
1着/吉田拓矢(SS・茨城107期)
今回成績:理6・二1・準1
G1優勝:1回(21年11月競輪祭)
寛仁親王牌決勝:2年連続2回目

かなりの混戦で焦ってしまいました。もう少し眞杉(匠)を残せたのではないかと思います。3周以上、眞杉君が仕掛けてくれたので、こうなったら勝たせてもらうと思って走りました。前のおかげで決勝に進めたと思うので感謝です。優勝だけ目指して頑張りたいです。
決勝は自力。

松浦悠士
2着/松浦悠士(SS・広島98期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:理4・ロ1・準2
G1優勝:3回(21年5月日本選手権)
寛仁親王牌決勝:2年ぶり2回目

作戦としては、吉田(拓矢)君のところでイン粘りを考えていたのですが、G1の準決勝なので、あまり考えずに、その場の判断でと思って走っていました。吉田君のところで粘って位置を取り切ってから、番手捲りの方がよかったかもしれなのですが、(井上)昌己さんと2人で決勝に乗れたのは大きいと思います。あれだけ内を走って最後、吉田君に迫れているので状態はいいと思います。優勝はもちろん目指したいですが、今回ラインの中から優勝者を出せたらという気持ちで臨んでいるので、決勝もその気持ちで走りたいと思います。
決勝は、自力自在に。

井上昌己
3着/井上昌己(S1・長崎86期)
今回成績:特2・ロ8・準3
G1優勝:2回(08年1月競輪祭)
寛仁親王牌決勝:8年ぶり4回目

すっと内に詰まって厳しい展開だったのですが、(松浦悠士の)さすがの戦いぶりに、付いていて安心しました。最後は必死に踏みました。
決勝も松浦悠士の番手。

10Rレース結果

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【寛仁親王牌(3日目)11R=S級準決勝】
寛仁親王牌。11RS級準決勝
前を抑えた吉田有希がペースアップしていくと、3番手は古性優作、5番手に新田祐大の態勢で打鐘を通過。最終HSから新田が捲りを打つと、スピード良く前団をとらえていくが、佐藤慎太郎との連携は崩れる。新田の捲りに古性優作がスイッチすると、古性はゴール前で差し切り1着。2着に新田、3着は古性マークの稲川翔が入線した。

古性優作
1着/古性優作(SS・大阪100期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:理7・二1・準1
G1優勝:3回(22年6月高松宮記念杯)
寛仁親王牌決勝:6年ぶり2回目

ハンドルをしっかり握れていないこともありますが、低速での動きの出力が、今ひとつキツいですね。赤板の南関東の3番手になったところも、全開で踏んでいるが踏み遅れているので、いつもと違うところですね。反省点が多いです。出力に不安があるなら、あるなりの踏み方もできるので、しっかり修正をして明日に備えたいと思います。気を引き締めて頑張りたいと思います。
決勝は、自力。

新田祐大
2着/新田祐大(S1・福島90期)
今回成績:特2・ロ6・準2
G1優勝:8回(19年8月オールスター)
寛仁親王牌決勝:3年連続3回目
※G1グランドスラムに王手

最終HSで仕掛けたタイミングを逃したら、難しいレースになったのかなと思いました。日本選手権のアクシデントから身体は戻っていないです。苦しい状況を乗り越えて、先に新しい世界が見えるのではないかと希望を持って、一戦一戦を走り切ることだけ考えて挑んでいる結果が、いい形で身体に表れていると感じています。グランドスラムというみなさんの期待に応えられるように頑張りたいと思います。
決勝は、自力です。

稲川翔
3着/稲川翔(S1・大阪90期)
今回成績:特9・二2・準3
G1優勝:1回(14年6月高松宮記念杯)
寛仁親王牌決勝:8年ぶり2回目

(最終HSで新田祐大の)後ろに(佐藤)慎太郎さんがいないのはすぐにわかったので、隙を作らないことだけ。ゴール前も誰が中を割ってくるかわからないので、最後まで気を抜かずに走りました。初日の落車をした瞬間から「頑張って走る」気持ちになれましたし、その気持ちが切れずに、ここまできました。また、準決勝は(古性)優作と一緒で、いっそう引き締まったし、楽しく走れました。一緒に決勝を走れるのは楽しみです。
決勝は、優作の番手。

11Rレース結果

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【寛仁親王牌(3日目)12R=S級準決勝】
寛仁親王牌。12RS級準決勝
赤板で山崎賢人が踏んでいくと、すぐさま坂井洋が反撃に転じて、打鐘後に叩き切る。最終2コーナーから8番手の小松崎大地が捲りを打つと、大外を一気に迫る。坂井マークの平原は最終BS前に、番手から捲りで抜け出して、そのまま1着ゴール。平原後位で諸橋愛と小倉竜二が競り合う中、大外伸びた小松崎マークの守澤が2着、小松崎が3着で決勝進出を決めた。
平原康多
1着/平原康多(SS・埼玉87期)
今回成績:理8・二1・準1
G1優勝:8回(21年10月寛仁親王牌)
寛仁親王牌:21年優勝

(坂井洋と)山崎(賢人)との壮絶な先行争いだったが、よく前橋バンクの外のコースを叩き切ったなという感覚です。坂井のスピードが上回りましたね。着はわからないが、なんとか形にしないといけないと思いました。明日は、ワンツーで連覇できるのが理想ですね。
決勝は、ヨシタク(吉田拓矢)の後ろになりました。

守澤太志
2着/守澤太志(SS・秋田96期)
今回成績:理5・ロ7・準2
G1優勝:0回
G1決勝:9回目(22年8月オールスター以来)
寛仁親王牌決勝:2年ぶり2回目

レースは残り2周で、トップスピードに入っていたので前は止まると思っていました。あとは、どこで小松崎(大地)さんが仕掛けてくれるか。イン切り合戦で脚を使ってからだったので、みんな苦しかったと思います。最後は、小松崎さんが捲り切りそうだったので、思いっきり外を踏みました。今日は、すごく感じが良かったです。
決勝は、北日本の3番手。ワンツースリーが決まるように、精一杯、頑張ります。

小松崎大地
3着/小松崎大地(S1・福島99期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一1・二4・準3
G1優勝:0回
G1決勝:6回目(22年8月オールスター以来)
寛仁親王牌決勝:3年ぶり3回目

かなりハイペースになったので、しっかりスピードをもらって仕掛けられればいいと思っていました。最後の最後まで必死。勝ち上がれているので、状態は悪くないと思います。決勝で新田(祐大)を1人にしなかったのは、大きいと思います。
決勝は、新田君の番手で頑張ります。チャンスがあれば狙います。

12Rレース結果

※G1優勝の( )は前回G1優勝開催
※理=日本競輪選手会理事長杯、ロ=ローズカップを示す

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【寛仁親王牌G1(最終日)12R=S級決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/平原康多(SS・埼玉87期)
3/守澤太志(SS・秋田96期)
4/小松崎大地(S1・福島99期)
5/松浦悠士(SS・広島98期)
6/井上昌己(S1・長崎86期)
7/吉田拓矢(SS・茨城107期)
8/稲川翔(S1・大阪90期)
9/新田祐大(S1・福島90期)

注目の並びは
1古性-8稲川
7吉田-2平原
9新田-4小松崎-3守澤
5松浦-6井上

決勝は、準決勝同様に古性優作に稲川翔が続く大阪2車。
吉田拓矢の後ろに平原康多が付く関東のSSライン。
新田祐大、小松崎大地、守澤太志が結束する北日本3車ライン。
準決勝と同じく松浦悠士の番手に井上昌己が付いて、4分戦となった。

レースと身体の感触にズレがあると話す古性だが、今年ここまでのG1決勝を外さない力を発揮して、大阪2車のどちらかが優勝を手にする可能性も。だが、調子がいい吉田と百戦錬磨の平原のラインもかなり手強く仕掛けてくるに違いない。ライン3車の厚みを活かし、自身のグランドスラム達成やラインを組む小松崎や守澤の初タイトル獲得をも視野に入れた走りを新田がすると、他のラインには恐怖となりそう。もちろん、レースの組み立てや対応力が今開催も光っている松浦の戦い方からも目が離せない。
特徴のある前橋の33バンクの女神を味方につけ、優勝を手にするのは誰か。混戦必至のレースにご注目ください。

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