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競輪

2017/11/18

Joe Shimajiri

競輪ドキュメント第3回/小林莉子(東京102期)

競輪ドキュメント第3回/小林莉子(東京102期)

身体が動かなくなるまでは

松戸開催後、青森でも落車で右肘と右手小指を骨折。広島でも左鎖骨に入っているプレート(治癒には影響なし)が割れた。
「でも、鎖骨よりマシ。もう骨折にも慣れてきたなって」
だが、危険なレースの直後は狭いところに突っ込んでいけない。1歩目、2歩目が離れるので、追っかけて変な脚の使い方をしている。VTRで確認すれば一目瞭然で、課題は浮き彫りになる。
「広島の2日目、それに気付きましたね。そこから修正して、落車後に広島で初優勝」
負傷したことで遠回りにこそなっているが、着実に競輪選手としての成長を後押し。

あと2ヶ月、新たな年を迎える頃には身体を元(左鎖骨の骨折前)に戻し、完全復活する自信はある。そこから再スタート、まずは過去1回も獲れていないガールズコレクションで絶対に優勝したいという目標を掲げる。
「あとは“初代”だけで終わらない。もう1度、緊張感のあるグランプリも走って優勝する。来年からはG1競輪祭にもガールズグランプリ出場を懸けたレースが組み込まれるんですよね。絶対に面白くなるし、私もそこにいたい」
そして、ズーッと、競輪選手であり続けたいという夢もある。
「とにかく身体が動かなくなるまでは。高松さん(美代子/千葉102期・引退=
2017年3月、54歳で引退)は本気で超えたい。男子でも50歳以上の選手が20歳ソコソコの選手とのレースで対等に戦えている。それが競輪の面白さでもありますから」

2017年はこれまでの競輪人生において、最大の試練が降りかかってきたかも知れない。だけど、そこで分かったこと、学べたことは財産でもある。
さぁ、再び強い者たちを打ち破るストーリー、『逆襲のリコ』が始まるっ!

Text/Joe Shimajiri
Photo/Joe Shimajiri・Kengo Okada

小林莉子(こばやし・りこ)
1993年3月26日生 静岡県出身 東京102期
東海大菅生高
静岡県掛川市で生まれ、幼少時に東京都あきるの市へ引っ越す
小学校3年生からソフトボールをはじめ、
小学校4年〜6年まではあきる野市選抜チームに所属
東海大菅生中、東海大菅生高時代もソフトボールに打ち込む
正捕手として全国私立高等学校女子ソフトボール選抜大会ベスト8
競輪学校サマーキャンプ参加が契機となり、競輪選手を目指すことに
2011年4月に競輪学校入校
翌2012年7月、復活したガールズケイリンのオープニングレースでデビュー(2着)
同節決勝戦を制して、ガールズケイリン初代優勝者
同年12月のガールズグランプリでも優勝して初代女王となる

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