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競輪

2023/05/11

P-Navi編集部

新田祐大選手G1グランドスラム表彰

新田祐大選手G1グランドスラム表彰

昨年10月の寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントで『G1グランドスラム』を達成した新田祐大選手(福島90期)の表彰が5月11日、JKAにて行われました。競輪界のG1グランドスラムは、1999年に達成した神山雄一郎選手以来、史上4人目の快挙。新田選手は表彰後の会見で喜びを語るとともに、「グランプリ制覇」を次の目標に掲げ、グランドスラマーとしての今後の活躍を誓いました。

新田祐大

新田祐大選手グランドスラム_オーナメント
-まずは、グランドスラムを達成して、今回の表彰となりましたが、喜びの声をお聞かせ下さい。
新田「笹部会長をはじめとして、職員の皆さんが、日頃から品川駅のコンコースにCMを流してくださったりして、選手として、すごく気持ちよく戦えました。五輪の時も、五輪に向けて、海外の結果を載せていただきました。
強い気持ちを持ち続けて、挑むことができたことで、グランドスラムと今回の表彰に繋げることができたと思います。表彰していただけることは、感謝の気持ちでいっぱいです」

-グランドスラム達成については、どのようなお気持ちですか?
新田「過去にグランドスラムを達成された方は、僕を除き、3名いますけど、達成したのは、僕だけかなり高い年齢。メディアの方から、勢いがあるときに(グランドスラムを)獲得している方が多い中で、僕に関しては獲得するまでに時間がかかってしまった。その中で、獲得することができたことは、すごいことだと言ってくれることが多かったように感じます。実際、自分でも五輪に向けて、万全の状態を作っていって、その間に達成できそうな気もしていましたが、五輪に向けての海外遠征やトレーニングのスケジュールの関係上、そもそも寛仁親王牌に出場できないことも何回かあったので。五輪が終わってから目指す、目指せる機会があるのかなと感じていました。
ただ、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、1年前にケガをしてしまいまして。選手として、なかなか走ることがままならない状態と感じていましたし、そもそもG1でまた活躍できるのか、肉体的には諦めないといけない時が来たのかと実感していました。そうした中でのグランドスラム達成ができ、本当に気持ち的にも、苦しい中で獲得できたことは、競輪選手としてすごく励みになりましたし、もっともっと頑張らなきゃいけないと奮起させられる開催になりました」

-最後に、今後の抱負や意気込みをお願いします。
新田「まず僕自身、皆さんにもよく言われるんですけど、年末のグランプリだけは達成できていません。昨年もそうですが、すごく注目される選手として、日々レースを走らなければならない責任の中で、いまだに誰も達成できていない(6大会のG1グランドスラムと)グランプリまでの制覇を目指して、頑張っていきます。その結果を、皆さんにまた新たな形でご報告できることを楽しみに、励んでいきたいと思っています」

▼2022年10月の寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントでグランドスラムを達成
第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント決勝ゴール
第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント決勝勝者新田祐大
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【新田祐大選手の4日制以上のG1優勝歴】
2015年3月 日本選手権競輪(京王閣)
2015年9月 オールスター競輪(松戸)
2016年6月 高松宮記念杯競輪(名古屋)
2017年6月 高松宮記念杯競輪(岸和田)
2017年11月 競輪祭(小倉)
2018年2月 全日本選抜(四日市)
2019年8月 オールスター競輪(名古屋)
2022年10月 寛仁親王牌(前橋)

※単発レースでは2012年12月にSSカップみのりを優勝。

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【歴代の競輪G1グランドスラム達成者】
1988年 井上茂徳(佐賀41期・引退)※
1990年 滝澤正光(千葉43期・引退)※
1999年 神山雄一郎(栃木・61期)

G1グランドスラム=4日制以上のG1レースをすべて優勝すること。現在では、全日本選抜競輪、日本選手権競輪、高松宮記念杯競輪、オールスター競輪、寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント、競輪祭の6大会が対象。
※井上氏、滝澤氏は寛仁親王牌がG1格付けされる以前、5大会のG1制覇で達成。

【プロフィール】

新田祐大

新田祐大(にった・ゆうだい)

1986年1月25日生(37歳)
SS・福島90期

2005年7月に函館競輪場でデビュー。
2006年4月に京王閣で初優勝、2007年6月に豊橋でS級初優勝。
2019年6月岸和田で通算300勝達成。
2023年5月11日現在、1049走で1着373回、2着173回、3着102回、優勝58回。

自転車競技でも数々の実績を残し、
2019UCIトラック世界選手権大会の男子ケイリンで銀メダルを獲得。
2021年8月には日本代表として、東京五輪に出場した。
五輪後は、自転車競技からの引退表明、次の世代の育成にも力を注いでいる。

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