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2020/04/08

Perfecta編集部

サイクリング屋久島(後編)

サイクリング屋久島(後編)

※前半はこちら

いつ、ランチエイドが現れるのかとワクワクしていると、『やすみ』という紙を手に立つ男性が見えてきた。奥にはコンクリートの建物があるようだ。お店の名前? その前を通り過ぎると、多くの参加者が滞在していて、手招きしている参加者もいるのが見えた。エイドステーションだろうか??

このエイドは海を見晴らす場所に立つ

貝を香ばしく網焼き!「陣笠」に形が似ているからこの貝を「ジンガサ」と呼ぶのだとか

またこのお餅!おいしくて、何度も食べてしまう。今度は、黄色と紫だ

Uターンして中に入ると、プーンと強烈な磯の香り、さらに香ばしい醤油の食欲をそそる香りが漂ってくる。自転車を停め、入り口に向かうと、男性たちが大量の貝を網焼きしていた。なんという大盤ぶるまい。都内の炉端焼き店などで頼んだら、いったい、いくらするのだろうか? 傘の形をしていることから『ジンガサ』と呼ばれている貝なのだとか。噛み締めると、ジンワトと旨味が広がる。
「これも食べていって!」
汁ものというより、ほぼ具の豚汁が出てきた。豊富すぎる具材から、ダシがたっぷり出て、最高の味! ここでも、かからん団子やフルーツ、漬物などがふるまわれる。このエイドは「今年から公認になった」という情報もあったものの、コースマップには載っていない。
このゆるい不確定な状況のまま、これだけの施しをしてしまう大らかさに、一同はいっそう屋久島が好きになった。
「食べられないなら持っていきな!」と、スタッフの方が、ティッシュに包んでポケットに入れてくれた。「ありがとう!」と、お礼を言い、ぐっしょり濡れた冷たいグローブを絞り、再びバイクにまたがる。誰も彼も、ここではどうして皆がこんなに温かいのか。

すっかり心がポカポカになって、バイクを走らせる。雨が、穏やかになってきたようだ。ほどなく、待望のランチエイドが登場した。

自転車を置くと、建物の中に誘導された。通常は屋外で食事をとるらしいのだが、雨天ということで、急遽、室内に飲食スペースを確保してくれていた。強烈なダシの香り。中に入ると、つなげた長テーブルの上に、ズラリと提供料理が並んでいるではないか。

参加者はブッフェのように料理を皿に取っていく

名物の貝「亀の手」ととびうおのすり身揚げ(奥)

脂の乗ったサバ

「これも食べていって!」トレーに置いた皿にどんどん食べ物が増えていく

とどめはフルサイズのうどん!温かくて、おいしくてつい食べてしまう

もはや昼定食

昆布と椎茸のあえもの、さばみそ、軟骨付き肉と野菜の煮物、飛魚のすり身揚げ、焼きサバ、亀の手(貝)、さらにゆでたてのうどん一人前!料亭の昼御膳レベルである。400人もが参加するサイクリングイベントで、これほど手間のかかる料理を全員に提供することなど考えられない。材料を揃え、切って調理して、配膳するまで、どれほどの手間と時間がかかったことか。どれもこれも、感動ものの味。レシピを公表してほしいくらいだ。

シューズを脱いで、ランチを味わう。くつろぎすぎて、再スタート困難者が続出

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