自転車選び【第1回】
今、新型コロナウィルス感染拡大を受け、在宅時間が増えたことによる運動不足やストレスの解消、密閉空間となる公共交通機関を使用する移動の回避目的で、日本でも自転車に乗る人が急増。
WHO(世界保健機構)も免疫力を上げるために、毎日の運動を推奨し、その選択肢として、自転車も挙げている。
世界的に自転車通勤や自転車を使用しての移動が推奨され始め、自転車への注目が高まっているのだ。
自転車は心身へのプラスの効果があり、環境問題への解決策としても期待が高い。ストレスなしで、速く移動できる交通手段という点も注目すべきところだ。この自転車の価値を知っていただき、巧く活用できるよう、シリーズで特集していこうと思う。
今回は全3回の特集として、自転車生活をスタートさせるため、まずは実用に重きを置いた自転車の選び方についてご紹介していくことにする。
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目指せ、自転車デビュー!
日本の自転車保有台数は、7,500万台を超えている。ありふれた存在ではあるが、学生時代を最後に、自転車を乗り止める人の数も多い。最近、自転車に乗っていなかったという方も少なくないのではないだろうか。納戸やガレージに眠っている自転車を整備するのも一案だけれども、『サイクルショップ 武蔵小杉店』さんに最新の自転車事情を教えていただいた。
今年、武蔵小杉駅の近くに移転オープンしたばかりの真新しい店舗には所狭しと自転車が並ぶ。メインはいわゆる“ママチャリ”だが、電動アシスト自転車、スポーツバイク、キッズ、ジュニアバイク、さらには自転車関連グッズと、扱う商品の幅は広い。
『シティサイクルがあれば、ほとんどいける』
では、最近はどんな自転車が人気なのだろうか?
「ストレートハンドルのついたシティサイクルですね。通勤などでそれなりの距離で使いたいという方々を中心に、多く選ばれています」と、高田正治店長が示した自転車はママチャリのようにも見えた。
「いわゆるママチャリは大きく分けるとU字型のハンドルがつき、後ろにキャリアがついたタイプ。一文字のストレートハンドルがつき、少しスポーティーな前傾姿勢で乗るタイプと、2種類あるのです」
なるほど!ママチャリの中にも違いがあったのか。
またぎやすい形状のフレームに、リラックスした姿勢ですら乗れる安定感を誇るU字ハンドルがつき、スカートガードなど女性を意識した装備がついた典型的なママチャリは種類の一つであり、ママチャリ全般の定義ではなかったのだ。そもそもママチャリという名からしても俗称であり、分類方法や呼び名は国内でも統一されていないようだが、この一連の記事ではこのタイプを『軽快車』、前述のストレートハンドルのものを『シティサイクル』と、呼ぶことにして話しを進めたい。
ママチャリは実用性を重視した実用車であるが、主婦のお買い物自転車という印象が強い。ところが、性能は大きく進化し、今や男性からも支持を受けているそうだ。
それでは、最近のママチャリとはどのように進化しているのだろうか?例として、軽快車、シティサイクルを見てみよう。
もちろん、共通点は多いが、重視している性能が違うようだ。
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