自転車選び【第1回】
『スポーツバイクは走る楽しさを与えてくれる』
それでは、スポーツバイクはどうだろうか?特にロードバイクなどは近年、急激に注目が高まり、街中でもごく当たり前の存在になるほど普及した。
スポーツバイクは走るための自転車であり、軽量でギア数も多く、走行を重視して設計されている。前傾姿勢でサドルを高めに設定して乗るため、身体を巧く使えて、長距離も楽に走れる。軽い力でスッと、進み、爽快な高速走行も可能。さらにフィットネスやシェイプアップなど、身体を変えてくれる効果も期待できる。1度、乗れば、ママチャリのような実用車に対して抱いていた『自転車』のイメージは一変するだろう。楽しみの幅がグッと、広がるのだ。
(ギアとはチェーンがかかる前後の歯車つきの皿のようなパーツのこと。この枚数が「○○変速」と表示され、この枚数が軽い力で進む(ゆっくりになる)/力を入れて踏み込む(高速で進む)などの選択肢になる)
性能だけでなく、ルックスも重視した自転車が多く、海外ブランドも人気が高い。所有欲や気に入った1台と共に走る喜びという要素も大きいように感じる。
良いこと尽くめに見えるスポーツバイクだが、実際の生活で使うとなると、ためらう人も多いようだ。性能が良い分、価格帯もやや高く、当然、駐輪時には盗難の不安もつきまとう。繊細な車体であるため、室内保管が原則となる。通常カゴやスタンド、泥除けなどがついておらず、日常生活の中の道具として使用するには不具合が生じることもあるだろう。後づけも可能だが、そこに追加費用が掛かってしまう。
移動時間をフィットネスやトレーニングに充てる場合、走行の爽快さを味わいたい場合は、スポーツバイクを普段使いにも趣味のライドにも使う。道具として気兼ねなく使うならば、現実的に活用しやすく、値段も安く、かつクロスバイクに近いスポーティーさも合わせ持つシティサイクルを選ぶというケースが多いようだ。
『自転車選びが自転車生活成功のカギ』
「実際、シティサイクルからスポーツバイクにステップアップされる方は多いんです。でも、シティサイクルは日常生活の中で継続して使えるので、無駄にはならないんですよね」。自転車の使い方をマスターすれば、今度は使い分けて、楽しめるようにもなるということか。その頃には身体も変わっているのだろう。そう考えると、自転車生活のスタートがますます楽しみになってきた。
日常では比較的、近距離の買い物などの使用に限られるならば、U字ハンドルの軽快車、移動距離が増えるなら、シティサイクル、楽しみとして乗ることやルックスへのこだわりも考えたいならスポーツバイク、と、選び分けることになるだろうか。
近年は走行性能も高いママチャリも増えてきて、『近所使い』だけの存在ではなくなっている。キャリアがつき、またぎやすいけれども、そこそこの距離をも走れるシティサイクル。実用にも使えるかごや泥よけつきのスポーツバイクなど、ジャンル通りの設計ではなく、ニーズに応えた自転車が登場している。
自転車のイメージがついてきただろうか?
自分に合った自転車を選び取り、巧く活用できたならば、生活は一層、快適になるだろう。
次回は具体的な車種に触れながら、さらに踏み込んで、自転車選びについてお伝えしていきたい。
取材協力:サイクルスポット 武蔵小杉店
川崎市中原区小杉町3-29-14
電話:044-299-8468
画像:編集部
画像協力:ブリヂストンサイクル株式会社 株式会社ホダカ 株式会社サイクルスポット サイクルヨーロッパジャパン株式会社
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