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2020/08/06

P-Navi編集部

目指せ、スポーツバイクデビュー!Vol.2

目指せ、スポーツバイクデビュー!Vol.2

目指せ、スポーツバイクデビュー!Vol.2
~バイクを身体に合わせるフィッティング~

前回の記事ではスポーツバイクデビューを目指し、自分に合ったスポーツバイクの選び方を取り上げた。バイクの車種を決め、目当てのロードバイクを選び取ったとして、その次のステップはバイクを身体に合わせ調整する『フィッティング』だ。今回もYOUCAN八王子店にご協力いただき、具体的に紹介していきたい。

スポーツバイクのサイズ選び

「スポーツバイクにはサイズがあって、自分に合ったフレームを選び、合わせていくことがとても重要です」と、村上純平店長。U23カテゴリーでロードレースの全日本チャンピオンを獲得、プロのロード選手としてトップチームに所属していた経歴も持つ実力派が熱く語ってくれた。

丁寧にアドバイスしてくれた村上純平店長

スポーツバイク、特にロードバイクを競技に使用する時には長時間に渡り、厳しいレースを走ることになるため、バイクのセッティングは非常にシビアな作業になる。身体に合わないバイクでは十分な力を発揮できないだけでなく、身体の故障の原因にもなりかねない。プロの選手は契約などでバイクが変わる度、この調整作業に全力を懸ける。神経質な選手はミリ単位での調整を重ねていくのだとか。

サイズが合ったロードバイクに乗った村上店長

 

ホビーで乗る分には調整はさほど問題ないのだろうか?

「いや、身体ができ上がっていない方ですと、痛みや違和感が出たり、そもそも安全に操作できなくなったりと、重要なことには全く変わりないです」

スポーツバイクは全身を使って乗ることになるため、大きさが合わないと無理が出て、違和感や痛みに繋がることもあり、楽しみも半減してしまうのだそうだ。ということは競技者も街乗り派も最初の調整が非常に重要ということになる。

多くのフレームには複数のサイズ展開があり、その中から自分に合ったサイズを選ぶ。だが、村上店長は「通常は適正身長が表示されていますが、あくまで参考程度のもの。うちでは『見ないで』と、言っているくらいです」と笑う。フレームの各部分の長さや角度などの形状をジオメトリーと呼ぶ。バイクは目的に合わせ設計されており、このジオメトリーはブランドやそれぞれのバイクの対象や用途によって異なる。例えば、競技系ライダーが深い前傾で乗り、レースを走る想定のものと、ビギナーが比較的、楽な姿勢で乗る想定のものとでは、表示される適正身長が同じだったとしても各部分の長さの比率は変わってくるのだ。

快適に乗るための”フィッティング”

「適したサイズのフレームを選び、さらに乗り手に合わせ、調整していく作業を『フィッティング』と、呼びますが、これはスポーツバイクを楽しんでいただくためには絶対に欠かせないステップです」

YOUCAN八王子店では身長や手足の長さ、身体の柔軟性などを見て、運動経験を聞き、合ったサイズを選び取るという。「柔軟性?」と、聞き返した筆者に村上店長は「ここが大きいのです。身体の柔軟性の違いだけでも、ワンサイズ変わることもあるんですよ」。数値にできない要素がそれ程までに大きいとは!仮に身体が硬いと、前傾姿勢が取りにくいため、フレームサイズを小さくするそうだ。また、運動経験がある方は体幹に筋肉があり、前傾姿勢にも何なく対応できることが多いため、これも大きな要素になるのだとか。

柔軟性は重要な要素

身体が硬く、前屈できない場合、手が届く場所が変わってくる

身体が硬いと、前傾が浅くなり、無理に手を伸ばすと、身体への余計な負担が増え、疲れやすくなってしまう。身長や股下だけからサイズを決めるのは危険

想定したサイズのフレームが店頭にある場合は良いのだが、取り寄せや購入後に組み上げるケースの場合は近似のバイクを使って、乗り手にとってベストなポジションになるために必要な調整を調べていく。

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