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2022/01/04

P-Navi編集部

小田原おひとりさまライド(前編)

小田原おひとりさまライド(前編)

おひとりさまライド!
お手軽シェアe-bikeで小田原へ(前編)

2020年、千葉から和歌山までの太平洋岸を貫く太平洋岸自転車道が、日本のナショナルサイクルルートに指定された。すでに観光地として有名な土地も多く、魅力的なエリアが連なっており、まさに日本を代表するルートと言えるだろう。

この中の湘南エリアには、シェアサイクルのポートが増えており、中には最新のe-bikeを借りられるエリアもあるという。気軽に使えるシェアサイクルにも興味があり、小田原の気になっていた施設に向けて、「おひとりさまライド」を決行することにした!(実施日は昨年11月)

使用するのは「HELLO CYCLING」。東京都を中心に全国に展開しているシェアサイクルで、15分70円で自転車を借りることができる。加えて鎌倉から大磯までの湘南エリアには「KUROAD」というe-bike専用のポートがあり、15分140円で使用することができる。シェアサイクルは、日常利用では、複数のポート間を短時間で繋いでいくことが多いが、たとえば「KUROAD」には12時間の最大料金(2500円)が設定されており、観光目的に使うこともできる。今回は、平塚~小田原間を、このe-bikeで散策してみる計画を立てた。

スマートフォンに「HELLO CYCLING」のアプリを入れ、JR東海道線に乗り込む。事前に平塚の「KUROAD」ポートの待機自転車を検索してみると、バッテリーが極めて少ない表示になっている。これはまずい! 大慌てで大磯の「KUROAD」ポートを調べると、こちらのバイクはフル充電状態。急遽行程を変えて、大磯駅前でノーマルバイクを借り、ノーマルバイクとe-bikeの両方のポートがある大磯プリンスホテルでe-bikeに乗り換える作戦に組み替えた。先に調べておいてよかった!


左が平塚のポート、右が大磯のポートのe-bike のバッテリー残量(ポートの待機自転車情報掲示画面より)


大磯駅前のシェアサイクルを予約(予約情報掲示画面より)

大磯駅で東海道線から降り、「HELLO CYCLING」のポートに向かい、電車内で予約したバイクを借りる。ここから大磯プリンスホテルまでは3.6km。歩くには少々厳しい距離だ。念のため、ハンドルにスマートフォンのナビを取り付け、プリンスホテルに向けて出発! 大磯駅周辺は、海のリゾート感が漂っており、ここからすでにテンションは上がり気味に。


大磯駅前で通常仕様のシェアサイクルを借りた。電動アシスト付き

走っていくと「太平洋岸自転車道」の指示看板が! 看板の指示に従い、太平洋岸自転車道に入る。細い路地にも、自転車の通行位置を示す矢羽根が描かれていた。


太平洋岸自転車道へ誘導する看板が掲げられている


ルートであることを示し、同時にドライバーに自転車の通行を伝え注意喚起するブルーの矢羽根が路面にペイントされている

矢印通りに進んでいくと、遊歩道のようなスペースに誘導され、降りた後も、丁寧な誘導が続く。スムースに、大磯プリンスホテルに到着することができた。ちなみに太平洋岸自転車道は大磯プリンスの駐車場を貫いている。民間の施設の中が、ナショナルサイクルルートに指定されるのは非常に稀なのだとか。


陸橋上のルート


経路案内や注意喚起のピクトグラムが並ぶ

アプリを元に、返却可能なポートの位置を探し、借りた自転車を返却。ここから徒歩でKUROADのポートに移動し、改めてe-bike貸出しの手続きをした。バイクはマットな黒で仕上げられており、シャープな印象だ。


大磯プリンスホテル内のHELLO CYCLINGのポート


同施設の敷地内の「KUROAD」ポートでe-bikeに乗り換える

バイクには日本が誇るコンポーネントブランド、シマノのSTEPSというモーターが内蔵されていた。乗り手のペダルの踏み込み方に応じ、細やかにアシストしてくれるスポーツ走行をサポートできるe-bike用のモーターだ。このバイクは、ノーマルモードの走行で120km程度をサポートできる大容量のバッテリーが付き、ギアも9段変速。日本の法令では、速度が上がるとアシストパワーは低減されて行き、時速24kmに達した時点で、アシストがゼロになる。だが、時速24kmを超えても、バイク自体の走行性能が十分に高いため、問題なく走行することができた。アシストを受けたゆったり走行も、平坦などを速く走ることも可能というわけだ。

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