TOP > 自転車ライフ > 「桜・富士山」春満喫!絶景サイクリングへ

自転車ライフ

一覧へ戻る

自転車ライフ

2022/04/27

P-Navi編集部

「桜・富士山」春満喫!絶景サイクリングへ

「桜・富士山」春満喫!絶景サイクリングへ

国境を越えて、人々を魅了するニッポンの象徴として「桜、富士山、新幹線」が、よく挙げられる。今回は、桜と富士山の絶景とグルメを楽しみ、富士市を走るサイクリングが企画され、一緒に走らせてもらうことになった。

3月下旬に桜は開花したものの、不安定な天気が続いていたため、その合間を縫ってサイクリングが決行。朝まで降っていた雨も止み、集合場所となった「ふじのくに田子の浦みなと公園」を訪れる頃には、道路も乾き、空も明るくなってきていた。


JR吉原駅を降り、集合場所に向かう道はナショナルサイクルルートに指定され、シンボルマークと自転車レーンを示すペイントが施されている

この日は、サイクリストによる私的なグループライドの予定だったのだが、地元のサイクリストである増島さんがご好意で一緒に走ってくれることに。計画されたルートは事前にマップ上で確認していたものの、同行はとてもありがたい。
「ふじのくに田子の浦みなと公園」駐車場に、各所からサイクリストたちが集合。一番遠方の参加者は、大阪からだった。


空も明るくなり、笑顔で出発前の記念撮影

増島さんによるブリーフィングがあり、記念撮影をして出発。まず、公道に出るまで堤防上を走る。この高所の道から眺められる、海とみなとの景観がとても美しかった。長く続いた自粛生活の影響もあり、解放感のある眺めは、気持ちが晴ればれし、いっそう心に響くのかもしれない。皆の表情も、ますます明るくなってくる。


解放感抜群の堤防上からスタート

公園を出て、緑地の間を走って行く。雲の晴れ間に、ところどころ青空が見えるようになってきた。
合流のタイミングで振り返ったメンバーが声を上げた。指差す方向を見ると、雲の間に、富士山が頭をのぞかせているではないか! 一気にテンションが上がる。


「富士山だ!」子供のように無邪気に喜ぶ

ここから、一同は桜の美しいスポットをめぐる。最初に目指すのは「御殿山広場」だ。山全体が桜色に染まる花見の名所として知られており、トレッキングのルートとしても人気が高いそうだ。
ローカルな香りのする上りに差し掛かる。この御殿山がある蒲原地区は、東海道15番目の宿場町として栄えた土地。この山は徳川家康が作った蒲原地区の薪を取った山であることから「御殿」山と名付けられた。「御殿山広場」は、今もその風情が漂う市民憩いの場所だという。


木漏れ日が降り注ぐ、幻想的な上り


絶景が顔をのぞかせるスポットも

時に少々厳しい勾配を上り、時に軽く下りながら、「御殿山広場」を目指す。アップダウンはあるが、ルートを取り巻く春を迎えたばかりの生命感が漂う景色に、パワーをもらえるような感覚になった。
朝まで降っていた雨の影響もあり、滑りやすい箇所もあったが、下り切ったところで、景観の開けたスペースにたどり着いた。桜とガードレールの向こうには、海が広がっている。突然現れた絶景に、一同は大喜び!


眼下に広がる絶景

自転車を置き、階段を徒歩で下っていくと、桜の木々に囲まれた広場があった。自然の中に、しつらえられたシンプルなスペースで、逆に格の高さのようなものが漂っている。もしかしたら、江戸当時の風情のままなのかもしれない。この先には桜吊り橋もあり、運動がてら、散策を楽しむ方も多いようだ。先客の家族連れがのんびりと景観を眺めていたが、いつまででも、座って時間を楽しみたくなるような、居心地の良い空間だ。


海を望み、丸ごと桜色に染まる御殿山広場

我々も、周囲を探検し、少々長居してしまった。

再びアップダウンを経て、街へと復帰。ふと前方に、桜の霞に包まれた公園があるのが見えた。「あの公園、すごい!」と、声が上がり、もちろん立ち寄る。遊具の数も少ない、小ぶりの公園。おそらく、この季節以外は、ありふれた地域の公園なのだろう。だが、この日は「ほぼ桜に覆われ」ており、圧倒的な存在感を放っていた。なんと美しい。


映えるアングル探しに夢中

一旦、愛車を置いて、さまざまなアングルから写真撮影を楽しむ。それにしても、こんなに桜の割合が高い公園が存在しているなんて! 一年に一度、この季節に輝きを放つこの公園をデザインした方のセンスに感服だ。

※富士山に感動、そしてグルメパート! 次ページへ→

123

ページの先頭へ

メニューを開く