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2022/09/22

P-Navi編集部

ハッカミントエクスプレスで海ライド!

ハッカミントエクスプレスで海ライド!

オホーツクエリアで、北海道北見バスが運行する「いいとこどりバスツアー」の「ハッカミントエクスプレス」の運行が始まった。これは、オホーツクの絶景エリアを走るサイクリングツアーではあるが、自転車を10台ほど収納できる特殊なトレーラーを引いた車両で、参加者と自転車とを運び、景観にすぐれ、走りやすいところだけ自転車を下ろしサイクリングをするスペシャルツアーだ。


走りやすく景観の美しいスポットのみを走る。終日バスが帯同してくれるので、万が一のトラブルへの心配も無用!

北海道は大きく、絶景をつないで自転車で回るのは、現実的には、時間に余裕があり、脚力やテクニックにそれなりの自信のあるサイクリストに限られていた。それでも「気持ちの良いエリアを走ってみたい」という声が大きいことを受け、長距離の移動やアップダウンエリアは車両でパスし、楽しめるところだけを走ってみるバスツアーが企画された。現在運行されているのはオホーツク海沿いを走る海コースと、北見~美幌~屈斜路湖を走る山コース。まだ運行が始まったばかりだが、すでに年齢・性別・スキルを問わず幅広い層に大好評だという。今回、海コースの運行に同行させていただいてきた。

集合場所は、北見バスステーションに隣接するハッカミントステーション。この横に林間の風景でラッピングされたトレーラーを引く車両がやってきた。このトレーラーに自転車を収納するという。


自転車と荷物を運ぶトレーラーを接続した車両が到着!


自転車を積み込む。しっかりとした緩衝材があるので安心

通常は参加者が自分で積み込みを行うそうなのだが、今回はスタッフの方などが請け負ってくれた。このトレーラーに10台ほどの自転車を収納できるという。朝9時、いざ、スタート。車両の中では、スタッフの方が、道中の観光案内をしてくれる。雑談に花も咲き、楽しい時間が過ぎる。


いよいよライドパートスタート!

バスは北上し、常呂町へ入った。最初にバスを降りるのは「ワッカ原生花園」。網走国定公園であり、北海道遺産にも指定されている。300種類以上の草花が咲く海浜植物の一大群生地だ。敷地は極めて広いが、一般自動車の進入は禁止されており、園内の移動は自転車に限られる。入り口のネイチャーセンターに、各種のレンタサイクルが準備されている。このツアーでは、4.5kmほど先にある「花の聖水 ワッカの水」まで走り、折り返す9kmを走る。

我々も自転車を下ろし、原生花園に漕ぎ出した。ここはオホーツク海とサロマ湖とを分ける砂州の上に広がっており、左右に美しい水の景観が広がるが、実は片方はサロマ湖で、もう片方はオホーツク海。不思議な気分だ。


両サイドに水辺が広がる。オホーツク海とサロマ湖だ

美しい水面を眺めて走り、草原の間を抜けていく。ごくゆるいアップダウンがあるが、小さなお子さんでも走れるレベルのもので、ルートは非常に走りやすい。一同はのんびり自転車を走らせた。


橋に差し掛かった。真っ青な水が美しい


眼下に広がる美しい水をのぞき込んでみる

快調に走り、サロマ湖第2湖口にかかる橋に着いた。左右に広がる美しい水辺を楽しもう。真っ青な海は壮観で、橋の上で少し足を止めて、美しい景観を楽しんだ。橋を越えると、一部未舗装エリアに差し掛かる。細いタイヤの自転車の方は自転車を置き、歩いて林の中へ入ると、広場があり、そこに井戸が設置されていた。


木立の中に入っていく


井戸組み上げ体験も楽しめる

ワッカとは、アイヌ語で「真水」を意味し、「水が湧くところ=WAKKA-O-I」に由来しているという。オホーツク海と、海の水が混じった汽水湖であるサロマ湖に挟まれた砂州上で、真水を汲み上げられるとは、実に不思議だ。飲用可能な方の湧き水を口に含むと、ごくほんのりと、塩の風味が感じられるような気がした。この花の聖水エリアには、常呂遺跡の住居跡群が発見されている。古代から、住みやすい場所であったに違いない。


澄んだ水は、ほんのり塩気がしたような気がする

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