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2023/04/18

P-Navi編集部

「100ZERO」の益田でおひとりさまライド

「100ZERO」の益田でおひとりさまライド

信号が少なく、100㎞をノンストップで走れる「100ZERO」をうたう島根県益田市。強豪アイルランド代表チームが東京五輪の事前合宿地に選んだというところからも、自転車の走行環境のよさがわかる。日本海に接し、美しい川が流れ、景観がすぐれていることも大きな魅力。益田は健脚ローディーでなくても十分楽しめると聞き、レンタサイクルで走ってみることにした。

まず訪れたのは、JR益田駅前の益田市観光協会。ここに、レンタサイクルがある。ロードバイク、クロスバイク、ミニベロ、ママチャリ型の電動アシストなどの選択肢があるが、もっとも乗りやすそうなクロスバイクを借りることにした。値段は、3時間1000円、1日2000円。スポーツバイクのレンタルとしては、リーズナブルと言えるだろう。


レンタサイクルを借りて、益田駅前からスタート

今回は、益田市の中央を流れる益田川と、何度も水質で日本一に選ばれている高津川、さらに日本海を眺めつつ、益田のグルメスポットをめぐる計画だ。ハンドルにホルダーを付け、スマートフォンをセットして、いざ出発!

線路を越えて駅の北側に渡り、益田川を目指す。のんびりとした町並みを眺めつつ走ると、ほどなく益田川にぶつかった。
堤防上に入ると、一気に視界が広がる。ゆったりと流れる益田川は、想像よりも、かなり広く、堤防には菜の花が咲き、まもなく開こうという桜のつぼみをたくさんつけた桜並木が続いていた。あと1週間ほど遅く来れば、絶景だったかもしれない。少々残念ではあったが、青空に恵まれた、この日の春の景観も十分に美しかった。


準備を終えた田畑。菜の花が咲き、期待に満ちた春の景観が見渡せる

堤防上を走る。日常を忘れてしまいそうな、のんびりとした春の景色が広がっている。もうすぐ実りの場となる稼動前の田畑には、希望に満ちたオーラが漂っているように見えて、少し幸せな気持ちになった。
しばらく、川を眺めながら進んでいく。対岸にも同じような道が走っているのが見えた。景観が気になり、橋を渡ろうとして、ふと見ると、河口側には、もう濃い青色の海が見えてきている。川の青と、海の青とが、美しいグラデーションを織りなしていた。


海が見えてきた!

対岸に渡り、海に向かって走る。


川面を眺めながら、海に向かって走る

堤防の道から、内陸に入って、海沿いに進み、今日一つ目の立ち寄りスポット「櫛代賀姫神社」へ。神社が立つ小さな丘に向けて坂を上がり、脇道に入ると、これまでとはガラリと雰囲気が変わり、高い木々が立ち並ぶ、どこか神々しい空間が広がっている。「櫛代賀姫神社」だ。自転車を停め、ちょっと背筋を伸ばして境内へ。かなり立派な本殿が立っており、益田川側の入り口には、大きな狛犬が2頭、構えていた。


これまでの景観と一転し、神聖な空気が漂う空間へ


鳥居の向こうには絶景が広がっていた

狛犬の視線の先を見ると、鳥居の外は広場になっており、その向こうに、益田川とその西側の町並みが広がっていた。丘を上ってきたご褒美だ。日の光に輝く川面が美しい。今日は、これから益田川の西側のエリアに向かう。


高津川と町並みを見晴らせる展望スペース


あちこちに春の景観が広がる

ふたたび自転車に乗り、川まで下り降りて、川沿いの道に合流。益田川を再度渡って、対岸に渡り、高津川に向かう。幹線道路ではなく、走りやすそうな道を選び、進むことにした。集落の間を抜ける形になったが、昭和を思わせるような風情のある家々が並ぶ路地は、どことなくノスタルジックで、美しい。気の向くまま、自由に道を探しながら走る。冒険のようなワクワク感があった。


ノスタルジックな町並みを抜ける


高津川へ

また、水辺にぶつかった。清流高津川だ。川沿いに南へ向かい、少し大回りして、橋を渡って対岸へ。典型的なクルマ向けの橋だったが、ドライバーたちが優しく空間をあけて走ってくれるので、怖さは感じなかった。


高津川にかかる橋を渡る。いくつもの橋がかかっているのが見えた

※お目当てのカフェへ!しかし、そこでまさかの展開に……!

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