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編集長雑感

2018/08/05

Joe Shimajiri

J’s BREAK Vol.2

J’s BREAK Vol.2

とあるビールのキャッチコピーではないけれども。
成田和也(福島88期)は『男は黙って』を地でいくような寡黙(かもく)な男だ。
検車場ではいつも他選手とは距離を置き、入念にストレッチをしている姿が特に印象的。
自転車のセッティングも然り、レース後のクールダウンも然り。
それが良い、悪いではなく、とにかく成田のその個性は強烈な存在感を放っている。

松戸G3(3日目)の12R=S級準決勝は最終第4コーナー手前で5選手が落車。。。
その中には成田もいて、再乗して自力でどうにかゴールラインまでたどり着く。
ゴール後はストレッチャー(担架)に乗ることを拒み、ゆっくりと歩いて敢闘門まで戻ってきた。
ユニフォームは両肩部が大きく破れ、足取りは当然のように痛々しい。
北日本の選手たちが「成田さん、大丈夫ですか?」と、心配そうに声を掛ける。
それにも成田は無言、口を真一文字に結んで鋭い眼光のまま、ほんの数cmだけ首を縦に下ろすにとどまる。
落車して身体を痛めたこと以上に、決勝へ進めなかった無念さが存分に伝わってくるものだった。

地元・いわき平G1を控えているが、今日も成田は松戸のバンクを走る。
きっと検車場ではいつもと変わらない成田なのだと思う。
記者の質問には必要なことだけを答え、あとは黙々と、走るための準備に励んでいるに違いない。

*BREAK*
破壊、割れる、折れる……などの他に、
小休止(休憩)、変わり目(分岐)、夜明けという意味も持つ。

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