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編集長雑感

2018/09/05

Joe Shimajiri

J’s BREAK Vol.4

J’s BREAK Vol.4

以前、野球の取材者であった頃は“心技体”に関して、数多くの指導者や選手からお話しを伺う機会に恵まれていた。
正解かどうかは分からないが!?「まずはフィジカル、次がメンタルで、最後にテクニックですよ」という持論の指導者もいた。端的になってしまうが、体の不安がなくてこそ心の安定があり、体と心が伴ってから技を覚えることができる。すなわち順番に言うと“体心技”に変わる。
また、この指導者は立ち方、歩き方も重要視していた。
「運動選手でなくても、人間の日々の生活は運動によって支えられている。その初動である立ち方、歩き方はとても大事なんです」
確かに好選手は立っているだけ、歩いているだけでカッコイイ。所作がキレイなだけに留まらず、それがパフォーマンスにもつながっていくのだ。

競輪選手でこの辺の意識がダントツに高いのは、浅井康太(三重90期)で間違いないだろう。競輪ファンの間では有名な“Mr.左重心”でKEIRINグランプリを制覇すること2回、先日の富山でも通算23回目の記念競輪優勝を決めた。
検車場で目にする浅井選手は常に体の使い方を意識しているように感じる。その中で筆者も馴染みのあるシャドーピッチングに励む姿も。そして、他の選手からアドバイスを求められたら、惜しみなく、懇切丁寧に自分自身の知識を伝授している姿もしばしば。職人気質の選手ならば「盗め」になるのだろうが、浅井は「素直に尋ねにきてくれたら、自分の知っていることは教えられる」というスタンスであるらしい。今度、自分も勇気を振り絞って、尋ねにいってみようかな???

ガールズケイリンの小林莉子(東京102期)はバットスイングをしていた。
「小埜さん(正義/千葉88期)のアドバイスもあったんですけど。ペダルの踏み方、力の伝え方がバットスイングと通じるところがあるんです。ただガムシャラに力任せでペダルを踏んでも、効率良く前には進まないんで」
バットスイングもパワーではない、いかにヘッドを走らせられるかがポイント。ガチガチに腕力だけでバットスイングしても打球は遠くへ飛ばない。これを自転車に置き換えられるのは小林がソフトボール経験者だということもあるのだろうが、アスリートとして何よりも大切な“気付き”なのかも知れない。

*BREAK*
破壊、割れる、折れる……などの他に、
小休止(休憩)、変わり目(分岐)、夜明けという意味も持つ。

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