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編集長雑感

2018/09/14

Joe Shimajiri

J’s BREAK Vol.5

J’s BREAK Vol.5

「ホンマに人生、常にチャレンジやでぇ〜!!」
筆者が大学時代からお世話になっているバーのマスターの口癖であるが、これがなかなか難しい。しかも年齢を重ねれば一層に……なんていうのは単なるエクスキューズだということを、ある競輪選手のチャレンジで思い知らされた。そして、チャレンジの結果はどうあれ、次へのステップになることを実感した次第である。

富山記念取材の際、夜、お食事に招いていただく。ホストは選手会富山県支部長・宮越大(富山77期)と宮越孝治(富山期)、“宮越ブラザーズ”であった。
海の幸から始まり、郷土料理や秋の味覚を心ゆくまで堪能。楽しい時間は夜が更けるまでガッツリと……とはいかず、意外と浅い時間帯でお開きに。それは弟・孝治が翌朝、空路でスペインへ発つからだ。
一体、競輪選手がスペインに何をしにいくのか?それは2018ワールドマスターズ陸上競技世界選手権大会マラガに参戦するため。国内予選などもないオープン参加(申し込み制)の大会でこそあるが、日本からは北京五輪(4×100mリレー)の銀メダル獲得をはじめ一時代を築いた朝原宣治、驚異の身体能力を誇るタレント・武井壮も本気で記録を狙ってエントリーした。決して“おふざけ”の大会でない。


(宮越孝治選手から送っていただいた動画の切り出し、一番手前の第9レーン)

結果から書くと、孝治は100m(M35=35歳〜39歳)の予選で5着(9走者)、残念ながら予選突破はならず。本人は11秒50を最低ラインとして臨んだが、予選時のタイムは11.80秒(充分に胸を張れるタイム)だった。
「39歳だからクラス的に不利(年齢)ではあったんですけど、本当に悔しくて仕方がない。高校まではサッカー部でディフェンダーでした。相手のストライカーに振り切られたことはほとんどないので、脚には自信がありましたよ」
というように、孝治は陸上競技経験がほぼ皆無。中1の長男が陸上競技をしているので、一緒に練習するようになったことが走り始めたキッカケ(当然、競輪選手としてのトレーニングにもなる)だったらしい。しかしながら「最近は反抗期なんですかね!?単独練習が多くなりましたよ」と、苦笑いを浮かべる。だけど、長男も父親の今回のチャレンジを胸の内できっと讃えているはずだ。

「結果はともかくブラッシュアップ(磨き上げる)されましたよ。この悔しさを競輪にぶつけたいですね」
そう、今回のチャレンジを是非とも競輪でも活かして欲しい。再びS級に返り咲き、長男にもっともっとカッコイイ父親の姿を見せつけないと。

*BREAK*
破壊、割れる、折れる……などの他に、
小休止(休憩)、変わり目(分岐)、夜明けという意味も持つ。

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