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2022/12/12

P-Navi編集部

2022ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム

2022ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム

今年11月、世界のトップ選手を集め「J:COM presents 2022ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が、3年ぶりにさいたま市の新都心エリアで開催された。

世界最高峰のレースである「ツール・ド・フランス」で個人総合優勝をした選手には、黄色いリーダージャージ「マイヨ・ジョーヌ(フランス語で黄色いジャージの意味)」が贈られる。サイクルロードレース界では、間違いなく最高の栄誉である。さいたまクリテリウムでは、マイヨ・ジョーヌや、各賞リーダージャージを獲得した選手らを含め、ツール・ド・フランス本大会で活躍した選手を中心にトップ選手が来日し、日本の選手とともにレースを走る。
ツール・ド・フランス本大会を運営するA.S.O.(アモリ・スポル・オルガニザシオン)が主催し、今回で8回目の開催となる。過去の大会は、毎回10万人以上の観客を集めてきた。2019年大会を最後に、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、2年間中止されてきたのだが、今年は感染対策を講じた上で、海外選手を招聘し、開催されることになった。

今年は、海外からはUCI(世界自転車競技連合)のカテゴリーで最上位に位置するワールドチームから6チームと、「ツール・ド・フランス クリテリウムレジェンズ」としてチームの来日がない3名の人気選手で構成するチームが参加する。国内からも、同じく6チームと、チームが参戦しない選手が走るスペシャルチームが参戦した。
この大会では、本戦のクリテリウム以外に、メンバーが先頭交代をしながらスピードをキープし、タイムを競う「チームタイムトライアル」や、女子、男子ジュニア選手、パラサイクリング選手が参加する個人競技の「個人タイムトライアル」も開催された。
さらに、さいたま新都心を中心にさいたま市全体で、10月から「さいたまクリテリウムWEEK」として、さまざまな取り組みも実施。商業施設「コクーンシティ」で行われた写真展などの企画には、来日した選手も足を運んだという。


「コクーンシティ」の写真パネル展示を鑑賞した今年のツール・ド・フランス覇者ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)

会場を設営して開くイベントとしては2日間開催され、レース以外にも、地域の名店が出店する「さいたまるしぇ」、出展ブースが並び、キッズレースなども開催される「サイクルフェスタ」も併催された。年齢性別、趣向を問わず、あらゆる層の方々が終日楽しむことができるイベントであることも、人気の由縁と言えるだろう。


「さいたまるしぇ」を訪問する大会アンバサダーのマルセル・キッテル、アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)、ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナカザフスタン)


記念撮影に笑顔で応じるキッテル。日本での人気が非常に高く、アンバサダーに就任した。ツール・ド・フランスでステージ14勝をおさめたトップスプリンターだった

レースを控えた海外選手へのおもてなしイベントが開催されるのも、このイベントの見所の一つ。今年は前夜祭が開催され、人気ロードレースマンガ「弱虫ペダル」の作者渡辺航氏と選手とのトークショーや、夏祭りを彷彿とさせる浴衣姿で登場した選手が、早押しクイズに挑戦すしたり、わたあめ作りをするなど、選手、観客を楽しませる企画が用意され、大いに盛り上がった。


選手は浴衣姿で前夜祭に参加した

クリテリウム当日。11月にしては暖かい日差しに恵まれたさいたま新都心の特設会場に、ウェア姿の選手が、にこやかに会場に集結した。
オープニングのパレード走行を経て、まずはタイムトライアルが始まった。タイムトライアルは、新都心に設営された特設コース内の3.1kmを用いて競われる。エリート男子のチームタイムトライアルでは、参戦する3~4名の選手が隊列を組んで走る。国内外のトップ選手の隙のないチームワークと美しい走り姿に歓声が上がっていた。


美しい隊列でチームタイムトライアルを走るイスラエル・プレミアテック


イスラエル・プレミアテックがトップタイムを叩き出し優勝を決めた

結果は、イスラエル・プレミアテックの優勝。4秒差で宇都宮ブリッツェンが、5秒差でツール・ド・フランス クリテリウムレジェンズが入った。

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